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ニュージーランド ラグビー協会
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ニュージーランドラグビー協会(以下、NZR)とユニセフは、20日、国際パートナーシップを発表。オールブラックス(All Blacks)の愛称で知られるラグビーニュージーランド代表をはじめ、その他のニュージーランド代表ラグビーチームが、世界の子どもたちやコミュニティの生活向上に取り組むユニセフの活動を支援します。
世界にその名を知られているNZRとユニセフの2つの組織がパートナーシップを組むことで、世界で最も弱い立場にあり、最も困難な環境に置かれている子どもたちに対する認識を高めるとともに、子どもたちを守る活動に支援が寄せられることが期待されます。
スポーツと遊びは、子どもたちの健康や幸福、健やかな成長に欠かせないものであり、価値基準や大切な生活スキルを学ぶための主要な手段である、との想いをNZRとユニセフは共有しています。 スポーツは、人々に共通のゴールをもたせることで、人々を元気づけ、団結させる力があると信じています。そして、今回のパートナーシップにおける共通のゴールは、子どもたちです。
NZR代表のスティーブ・チュー氏は、この国際パートナーシップによって、NZRはユニセフが取り組んでいる重要な課題に対し人々の認識を高める、という役割を果たすだろうと述べています。
「フィールド内の行動だけにとどまらず、人々の生活に重要な変化をもたらすということを、私たちは非常に真剣に考えています。代表チームは、多くの時間を故郷から離れた場所で過ごします。ユニセフを支援することによって、世界のどこで試合をしても人々とつながることのできる、ラグビーというスポーツやオールブラックスの持つパワーを、改めて感じることができるのです」(スティーブ・ チュー氏)
ユニセフ事務局長のアンソニー・レークは、「スポーツの力は、最も困難な状況に置かれている子どもたちの生活ですら変えられることを、私たちは支援活動を通して、目の当たりにしています。貧しいコミュニティで暮らす子どもたち、緊急事態や武力衝突に巻き込まれている子どもたち、障がいとともに生きる子どもたち—。スポーツは、そういった子どもたちに、平常を取り戻し、スポーツをすることの純粋な喜びを与え、困難を乗り越える助けとなるのです。ユニセフは、NZRとオールブラックスチームが、チームユニセフ(TeamUNICEF)の一員に加わることを心から歓迎します」
世界中を遠征するニュージーランドラグビーの6チーム(オールブラックス、オールブラックス・セブンズ、ニュージーランド・ウィメンズ・セブンズ、ブラックファーンズ、マオリ・オールブラックス、ニュージーランド・アンダー20)は、FCバロセロナや、マンチェスター・ユナイテッド、デイビット・ベッカム大使やセレナ・ウィリアムズ大使など、ユニセフの国際的なスポーツパートナーや親善大使のチームに加わり、今後、世界中で行われているユニセフの活動に貢献する予定です。ユニセフはまた、国際オリンピック委員会(IOC)のようなスポーツ団体と協力して活動を進めるほか、スコットランドのグラスゴーで開催される2014年コモンウェルスゲームズのオフィシャルパートナーにもなっています。
ニュージーランドでは、21日のイングランド代表とのテストマッチに先立ち、代表チームが滞在していたMelville Intermediate School にてイベントが開催されました。
ユニセフ・ニュージーランド国内委員会のデニス・マキンレイ代表は、「子どもたちは、このパートナーシップの核です。だからこそ、Melville Intermediate Schoolの生徒たちが、このイベントを通して自分たちの“ヒーロー”と交流できたことは、本当に素晴らしいです」
「ユニセフ・ニュージーランド国内委員会は、これまでもニュージーランドの学校と協力し、子どもたちがスポーツやフェアプレイについて学べるように、取り組んできました。そして、オールブラックスの伝説のプレーヤーであるジョナ・ロムー大使が、ユニセフ・ニュージーランド国内大使として私たちを支えてくれることを誇りに思います。世界中に驚くほど多くのファンをもつNZRのオールブラックスチームが、世界の子どもたちを支援してくださることで、今後より大きなインパクトがもたらされることを期待しています」 (デニス・マキンレイ代表)
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オールブラックスとユニセフとの国際パートナーシップを通じて寄せられた募金は、世界中のすべての子どもに、命を守る予防接種を届けることを目指す、ユニセフの『100%予防接種キャンペーン』を通じて、子どもたちへの支援活動に用いられます。