メニューをスキップ
公益財団法人日本ユニセフ協会
HOME > ニュースバックナンバー2014年 > ストーリーを読む
 

エボラ出血熱緊急募金 第21報
エボラ出血熱・シエラレオネ
医療関連物資48トンが空路到着
3カ国での死者は2,000人以上

【2014年9月5日 ジュネーブ/ダカール/フリータウン/ニューヨーク発】

オートバイでエボラの啓発活動を行うスタッフ。(シエラレオネ)
© UNICEF/NYHQ2014-1378/Douglas
オートバイでエボラの啓発活動を行うスタッフ。

9月5日、デンマーク・コペンハーゲンにあるユニセフの物資供給センターから、シエラレオネの首都フリータウンにエボラ出血熱対応用の防護備品や医薬品などを含む医療物資を積んだ貨物便が到着しました。

48トンの支援物資

今回到着した物資48トンには、防護用のゴム手袋、遺体を納める袋、点滴用チューブ、抗生物質やそのほかの医薬品、医療従事者が着用する防護服などが含まれます。これらの物資は、エボラ出血熱の対応にあたるシエラレオネ保健省やNGOのスタッフを含めた医療従事者に提供されます。

ユニセフは8月初旬以降、エボラ出血熱の感染が続くギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国に、今回到着した物資を含め、計32、計402トンの支援物資を供給しています。これまでに、ギニアには70.6トン、リベリアには213.8トン、シエラレオネには117.7トンの物資が空路で輸送されました。

現在、必要とされている物資の上位を占めるのは、医療従事者用の防護用ゴム手袋やマスク、消毒用の濃縮塩素、抗生物質、鎮静剤、点滴溶液とその備品です。

次週、ユニセフはリベリアに5万世帯用の防護キットの送付を開始する予定です。これらのキットは、自宅で感染した家族のケアを行う世帯向けのもので、消毒用スプレーや塩素、手袋、ごみ袋などが入っています。

空路による緊急支援物資の輸送は、海路での安定した物資搬送ルートが確保されるまで続く見込みです。

子どもたちへの影響を懸念

2014年9月5日、エボラ出血熱対応用の防護備品や医薬品などを含む医療物資が到着。(シエラレオネ)
© UNICEF/NYHQ2014-1476/Stephens
2014年9月5日、エボラ出血熱対応用の防護備品や医薬品などを含む医療物資が到着。

シエラレオネ国内では、エボラ出血熱によって保健サービスや学校教育が大きな影響を受け、感染症にかかる女性が急増しています。ユニセフは、エボラ感染地域の子どもたち450万人が、感染するのみならず、これらの影響を受けるのではないかと懸念しています。

ユニセフは地域や宗教指導者、若者団体、そのほかのパートナーとともに、エボラに関する誤解の拡散を食い止め、衛生習慣の改善のための活動を行っています。また、感染地域に、水と衛生備品・物資の調達を含めた水と衛生サービスを提供し、保健医療パ—トナーに研修を実施しています。

■ 参考情報:エボラ出血熱感染者数ならびに死者数

WHO(世界保健機関)発表による情報です(2014年9月5日時点)。

ギニア感染合計812名(確認604、推定152、疑い56)、死者517名
リベリア感染合計1,871名(確認614、推定888、疑い369)、死者1,089名
シエラレオネ感染合計1,261名(確認1,146、推定37、疑い78)、死者491名
合計感染総計3,944名、死者総計2,097名、致死率53%

トップページへコーナートップへ戻る先頭に戻る