|
|
HOME > ニュースバックナンバー2014年 > ストーリーを読む
|
|
エボラ出血熱緊急募金 第26報
|
© UNICEF Liberia/2014 |
エボラの啓発用ポスターを手にする女の子。(リベリア) |
西アフリカで2,400名以上の命を奪い、地域社会の崩壊を招いているエボラ出血熱。ユニセフは西アフリカのエボラ出血熱対応のために、2億米ドル(約214億円 ※1米ドル=107円)以上が必要であると発表。この資金要請は、各国政府と人道機関による、今後6カ月にわたるエボラ出血熱のための資金要請総額9億8,780万米ドル(約1,056億9,460万円 ※同上換算)の一部にあたります。
ユニセフ緊急プログラム部 部長のアフシャン・カーンは「エボラ出血熱は命を奪い、未来をむしばんでいます。エボラ出血熱の影響で、学校は休校し、保健システムは崩壊し、コミュニティの構造が脅かされています。極めて深刻な危機です」と述べました。
© UNICEF/NYHQ2014-1273/La Rose |
エボラの症状や予防法を住民に伝え、消毒用の塩素や石けんも配布するスタッフ。(ギニア) |
ユニセフの資金要請2億米ドルの内訳は、以下の通りです。
リベリア:6,500万米ドル、シエラレオネ:6,100万米ドル、ギニア:5,500万米ドル、感染拡大の恐れがある、国境を接する周辺国:1,000万米ドル、地域内調整:900万米ドル
エボラの感染が続いているギニア、シエラレオネ、リベリアの3カ国で、ユニセフは20歳未満の子どもと若者850万人がエボラの影響を受けていると推計。850万人のうち、250万人は5歳未満の子どもたちです。
エボラ出血熱発生当初から、ユニセフはコミュニティと共にエボラへの意識を高め、必要な衛生備品を提供するといった活動を行ってきました。エボラ出血熱の負の連鎖が続いていることから、対応策を拡大。子どものための機関として、ユニセフは以前から感染国で活動をしており、いかに家族を感染から守るかを中心に据え、感染が確認されたコミュニティで物資や必要な情報を提供してきました。
ユニセフとパートナー団体が取り組む活動の一例です。
© UNICEF/NYHQ2014-1521/La Rose |
ユニセフのパートナー団体がエボラの感染を防ぐための正しい手洗いの方法を子どもたちに教える様子。(ギニア) |
カーン部長は「コミュニティと共に取り組む必要があります。エボラ対応策を持っているすべての国や機関が行動に移すことで、エボラ出血熱から多くの命を守ることができます」と述べました。
【関連ページ】