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公益財団法人日本ユニセフ協会
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東日本大震災復興支援 第243報
みなさまのご支援が繋いだ「復興」
「みどり幼稚園」新園舎が完成

【2014年10月11日 大槌町発】

© 日本ユニセフ協会

震災直後、さまざまな物品の提供やプレハブ園舎を提供し、幼児教育・保育活動の再開を支援した岩手県大槌町のみどり幼稚園に、この度、待望の新園舎が完成。「あの日」からちょうど3年7カ月目となる10月11日、竣工式が催されました。

海岸から約2kmの場所にあった、震災の僅か5年前に完成したばかりだった園舎は、2011年3月の大津波で流出。その時園に居た子どもたちは全員無事でしたが、震災発生直前に帰宅していた園児2人と、当時の園長ご夫妻が命を落とされました。

現在、園長(理事長)をされている佐々木さんは、ご両親でもあった前園長ご夫妻を失うなど、園を襲った未曽有の事態に、当時、幼稚園を再開することに葛藤もあったとおっしゃいます。しかし、震災から僅か1カ月後には、被災を免れた大槌高校の施設の一部を借りて幼稚園活動を再開。日本ユニセフ協会も、園児用の椅子や教職員用のファイルキャビネットをはじめ、さまざまな物品・物資を提供し、2012年1月には、プレハブの仮設園舎を提供しました。

© 日本ユニセフ協会

この度完成した新園舎は、より安全な環境を求め、内陸部の新しい場所に建てられました。しかし、外観の配色や内装が旧園舎と同じようにデザインされた新園舎は、前園舎と同様、そして、その思い出と一緒に大槌の子どもたちを守り育ててくれることを感じさせる、温かな雰囲気に包まれています。

2年と10カ月あまり、先生方を支え子どもたちを見守り続けたプレハブの園舎は、その役目を終えましたが、みなさまのご支援で提供された子どもたちの椅子やキャビネットなどの備品は、この新しい園舎でも引き続き使われ続けます。

© 日本ユニセフ協会

これまで園の再建に関わったたくさんの方々や保護者、先生方が集まって開かれた竣工式。式典の最後には、亡くなられた前園長の時代から園が力を入れられている和太鼓の演奏が、年長組の子どもたちの手で力強く披露されました。

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