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フィリピン:台風22号が上陸
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© UNICEF/UNI175872/Reyna |
ユニセフは台風に備えて、飲料水キットや衛生キットなどの緊急支援物資を準備。 |
6日夜に東サマール州のドロレスとオラスに上陸した大型台風22号(英語名:ハグピート/フィリピン名:ルビー)は、暴風と大雨を伴いながら、かなり遅い速度でフィリピン中部を横断しています。台風通過に伴い、各地で土砂崩れなどのリスクが高まるなか、ユニセフは被害が出ている地域、これから被害が予想される地域に住む子どもたちやその家族の支援に、最大限の力を注いでいます。
大型台風「ハイエン」が沿岸部の多くの町や村に壊滅的な被害をもたらしたのは、僅か13カ月前。そのときの経験と教訓を生かし、ユニセフは、中央政府や地元自治体、他の国連機関やNGO団体などとの協力の下、台風22号が上陸する前から、少なくとも1万世帯分の緊急支援物資を用意するなど、準備を整えてきました。
台風22号の被害に対する、ユニセフの支援体制は以下の通りです。
今後ハグピートは、フィリピンを数日間かけて横断すると見られており、8日にはマニラ南部を通過するとみられています。その地域には活火山があることから、土砂災害の危険性が懸念されています。
© UNICEF/UNI175845/Bacareza |
大型台風「ハグピート」に備えて小学校に避難している、タクロバンの家族 |
災害下で最も苦しい立場に置かれるのは子どもたちです。災害が発生すると、子どもたちは感染症や栄養不良、搾取や暴力などの危機に晒され、教育も中断してしまいます。この数カ月間、ユニセフは、多くの支援団体や地元自治体と協力し、様々な“減災”の仕組みを構築することを通じて、子どもたち自身が新たな災害にしなやかに対応できる能力(=レジリエンス)を身に付けられるよう支援してきました。ユニセフは、こうした取り組みの中で築いてきたNGO団体との協力関係をベースに、この新たな危機に際し、フィリピン政府が進める様々な対策を、水・衛生、保健・栄養、子どもの保護、そして教育の各分野で確実にサポートしてまいります。