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公益財団法人日本ユニセフ協会

地中海をボートで渡る子どもたち
支援拡大、根本原因の解決を
ユニセフ声明

【2015年2月26日 ブリュッセル(ベルギー)発】

難民の親子。
© UNICEF/NYHQ2015-0122/Moreno
難民の親子。※記事との直接の関係はありません。

今年初めより、安全が確保できないボートに乗り込み、地中海を渡って欧州を目指す人々の報告が途絶えない週はありません。その大半は、紛争が勃発している国々から、安全な暮らしを求めて逃げてきた人々です。

安全を求め、危険な渡航を試みる人々

安全を求めて危険な渡航をする人々のなかには、子どもたちも多く含まれており、その数は増加の一途をたどっています。地中海を渡ってきた子どもたち一人ひとりが、凄まじい悲劇を経験しており、渡航前や渡航中、そして渡航後に直面している危険は計り知れません。その子どもたちの多くは、親や保護者の付き添いがなく、虐待や搾取に遭う危険性が高いのです。

ユニセフは、これらの子どもたちへの支援を目的とした、欧州委員会によるイタリアへの支援拡大の発表を歓迎します。地中海周辺国に不法入国する子どもたちは、サポートやケアなどの支援を切実に必要としており、それらの支援を受ける権利があるのです。

ユニセフは、武力衝突や貧困、(人種・宗教などの理由による)迫害など、子どもたちの危険な渡航という悲劇を引き起こしている根本的な原因への取り組みをさらに進めるべきだと考えています。それが、今起きている悲劇をなくす唯一の手段なのです。

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