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公益財団法人日本ユニセフ協会
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ネパール大地震緊急募金 第6報
ネパール大地震
テントや水と衛生物資など
29トンの支援物資を被災地に輸送

【2015年4月30日 カトマンズ(ネパール)/ニューヨーク発】

ネパール大地震で甚大な被害を受けた地域に暮らす170万人の子どもたちに支援を届けるため、ユニセフは、過去48時間でテント、防水シート、浄水剤、救急セット、衛生キットなど、29トンに上る人道支援物資を被災地に送りました。更に今後数日間で、追加の物資がカトマンズに到着する予定です。

29トンの支援物資を輸送

地震で被害を受けた自宅の前でたたずむ11歳の少年。
© UNICEF/NYHQ2015-1068/Chen
地震で被害を受けた自宅の前でたたずむ11歳の少年。

ユニセフのコペンハーゲン物資供給センターで物流担当チーフを務めるラジュ・シュレシュタは、次のように話しています。「ネパールの子どもたちの生活は、一変してしまいました。多くの人々が命を落とし、家々は倒壊し、ネパールにいる私の家族や友人たちもこの災害に巻き込まれています。病院では、ベッドも医薬品も不足しています。ユニセフは診療所として使用したり、支援を必要としている子どもたちがまず身を寄せることのできるテントを最優先で送りました。また、子どもたちやその家族が安全な水を手に入れられるよう、浄水剤も発送しています」

ユニセフは日頃からネパール国内の倉庫に30トンの支援物資を備蓄しており、そのおかげで地震から数時間以内に浄水剤、経口補水塩、衛生キットなどの配布を始めることができました。それらの支援によって、安全な水が手に入りにくい状況下でも汚水に起因する病気を回避することが可能となります。また、カトマンズ周辺には十数カ所の仮設避難所が次々と設置されており、ユニセフはそのすべての避難所に水や衛生物資を運んでいます。

支援が必要な子どもたちに

衛生キットを受け取る女性。
© UNICEF Nepal/2015/KPage
ユニセフの支援物資である衛生キットを受け取る女性。

ユニセフは、ネパール政府やパートナー団体と協力しながら、できる限り早く被災したコミュニティに支援物資が届くよう、民間機やチャーター機を利用して現地に送っています。人道支援を担う諸団体はいま、最大着陸重量や広胴機の使用など、技術的な制約による物資輸送の遅れと闘っています。保管倉庫のキャパシティや新たに到着する貨物の配送に限界があるため、カトマンズ空港は混雑しており、現地の物流には課題が山積しています。

ユニセフは、ネパールでの今後3カ月間の人道支援活動に必要な資金として、5,000万米ドルの支援を国際社会に要請しています。

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