【2015年11月4日 ジュネーブ発】
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ヨーロッパに流入する難民・移民の数は、かつてないほどに膨れ上がっています。2015年10月の1カ月間で、2014年の1年間の難民数と同じ数の人々が到着しました。地中海やギリシャ、バルカン半島西部を通ってヨーロッパにやってくる難民の半数以上は、シリアの紛争を逃れてきた人々です。こうしたヨーロッパの難民危機は、子どもたちの危機でもあります。
2015年の最初の8カ月間で、前年同期間の2倍近くの子どもたちが保護を求めています。危険な旅路を生き抜いてヨーロッパに到着した後も、暴力や搾取、ときには人身売買などの危険に晒され、雨や寒さも追い打ちをかけます。子どもたちは身体的に疲れ果て、不安や恐怖から心にも大きなストレスを抱えており、安全な場所と休息、食べ物や水、暖かい衣類、衛生的な環境を必要としています。
ヨーロッパに流入する難民の状況について、子どもに関する最新の情報をご報告します。
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ユーロスタット(EU統計局)によると、2015年の1月~9月に、EU加盟国で庇護申請した子どもは19万人(毎日700人に相当)に上ります。
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ユニセフは、流入する難民の子どもたちとホストコミュニティが緊急的に必要とする支援を進めています。
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