【2015年12月7日 ニューヨーク発】
ユニセフ(国連児童基金)の親善大使を務めるケイティ・ペリーは、気候変動が世界の子どもたちに与えている壊滅的な影響に人々の目を向けようと、気象予報士に扮し、ユニークな天気予報レポートを行いました。
COP21(気候変動枠組条約第21回締約国会議)では、気候に関する法的拘束力のある世界的な合意形成に向けて世界のリーダーたちの会合が続いています。ケイティ・ペリー親善大使は本日公開された映像で、世界の至るところでみられ、多くの子どもたちや家族が家を追われる原因となっている異常気象に焦点を当てています。
2015年11月に発表されたユニセフの気候変動に関する最新の報告書*では、5億人以上の子どもが洪水の発生頻度が極めて高い地域で暮らし、1億6,000万人の子どもたちが厳しい干ばつが発生する地域で暮らしていると報告しています。
© UNICEF/UNI114799/Holt |
「干ばつや洪水、熱波などの厳しい気候条件によって、住む家や生活の糧が破壊されるだけでなく、子どもたちに対する病気や栄養不良のリスクは高まり続けています。そして何よりよくないのは、気候変動が生む最も不公平な重荷を背負わされるのが、世界の最も幼く、最も弱い立場にある市民だということです。この深刻な問題に取り組むよう、リーダーたちに働きかけましょう。ハッシュタグ#FightUnfairを付けて、あなたが気候変動を抑えるためにしていることをシェアしてください。私たちが力を合わせれば、多くの子どもたちの“予報”を変えることができます」とケイティ・ペリー親善大使は呼びかけました。
ユニセフの報告書ではまた、洪水の多い地域で暮らす5億3,000万人の子どもたちのうち3億人が、国民の半数以上が貧困状態にある国で暮らし、また干ばつが深刻な地域に暮らす子どものうち5,000万人が、同じく国民の半数以上が貧困状態の国で暮らしていると報告しています。
© UNICEF/UNI116709/Zaidi |
気候変動とは、より多くの干ばつ、洪水、熱波、その他の厳しい気候条件に見舞われることを意味します。それらは人々の命を奪ったり、生活を荒廃させると共に、栄養不良やマラリア、下痢など、子どもたちの命にかかわる症状を蔓延させます。危機が起こる前から適切な衛生環境の中で暮らすことができていない子どもは、洪水、干ばつ、嵐などの被害をより受けやすく、また被災から回復するにも時間を要し、そして次に危機が起きたときには更に深刻な危険に直面する、そうした負のサイクルも生み出すのです。
世界的な人気を誇るケイティ・ペリーは、2013年にユニセフ親善大使に任命され、特に若者たちに向けて、世界で最も困難な状況にある子どもたちの生活を改善するための取り組みを訴えています。
*気候変動に関するユニセフ報告書『Unless we act now: The impact of climate change on children』は、こちらからご覧いただけます。
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