【2016年4月26日 キト(エクアドル)/パナマ/ニューヨーク発】
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ユニセフ(国連児童基金)は、4月16日にエクアドルを襲った地震によって、280校以上の学校が被害を受け、12万人もの子どもたちが一時的に学校に通えない状況にあると伝えました。
「混乱や崩壊の中、傷ついた子どもたちにとって、教育は生命線です」とユニセフ・エクアドル事務所代表のグラント・レイティは述べました。「教育は、子どもたちが日常や目的意識を取り戻す助けとなり、心理的回復を後押してくれます」
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ユニセフは、最も被害が大きかったムイスネ、ペデルナレス、ジャマ、ポルトビエホの一部、マンタ、チョネを中心に、子どもたちを教育の場へ戻すための政府の取り組みを支援しています。ユニセフは2万人の子どもたちに対応する仮設の学習スペースを設置するほか、学習資材が詰まった教育キット700セットを届け、子ども6万人に提供します。
被害の全容は政府や支援機関による調査中の段階ではあるものの、当初の推計では2,000棟近くの建物が倒壊もしくは損壊し、3万人が避難所に身を寄せているとみられています。余震への恐怖から、人々は屋外で寝泊まりし、この季節に多い強い雨に晒されています。
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4月21日夜には、86トンにおよぶユニセフの支援物資がキトに到着しました。その中には、毛布1万枚、防水シート300枚、大型テント100張、殺虫処理済の蚊帳4,000張、ビタミンAカプセル25万錠、また下痢性疾患の治療キットなどが含まれています。
ユニセフは、水、衛生、教育、子どもの保護、保健、栄養に関する子どもたちの緊急のニーズに応えるため、今後3カ月間の活動資金として2,300万米ドルを必要としています。
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