【2016年5月25日 ジュネーブ/アテネ発】
ギリシャ国内35カ所に設置されているキャンプや収容施設に残る難民・移民は約5万5,000人にのぼり、そのうち2万2,000人が子どもです。
© UNICEF/UN012799/Georgiev |
今週、ギリシャ出身の歌手でありユニセフ親善大使のナナ・ムスクーリさんとともに同国を訪れている、ユニセフの中部・東部ヨーロッパ、独立国家共同体地域事務所代表のマリー・ピエール・ポワリエは、訪問に先立ち次のように述べました。
「多くの難民・移民が敬意をもって迎え入れられるよう、ギリシャ国民、政府、市民社会は、非常に大きな決意を表明しました。しかし、それはギリシャだけで対応できるものではありません。ユニセフは、政府、現地で活動する人道支援パートナー、他国連機関などと連携し、保護、保健、教育など、子どもたちが最も必要としている支援をさらに提供するため、活動を拡大しています」
© UNICEF/UN011184/Georgiev |
ユニセフは、ギリシャにおける難民・移民支援として、以下の活動を行っています。
ギリシャ北部やアッティカ地域で、難民の子どもたちやその家族への直接的な支援を行っています。子どもの保護チームを派遣し、厳しい状況にある子どもたちを特定し、必要なケアや情報を提供したり、難民・移民のための支援施設を通じて子どもたちのケアや支援を行っています。ユニセフはまた、労働省、社会保障・社会連帯省などと連携し、特に保護者の同伴のない子どもたちの登録やケア、ならびに彼らの権利の監視、ニーズ調査などの強化に向けて活動しています。
ユニセフは、夏の間、キャンプで暮らす子どもたちのための教育サービス(語学学習やその他のアクティビティ)を展開すべく、教育省を支援する予定です。中期的には、遊びを活用した学習やライフスキル、心理社会的支援などを通じて、難民の子どもたちがギリシャの教育システムに溶け込めるようにすることを目指しています。
ユニセフは、ギリシャ保健省とともに、予防接種キャンペーンを行っています。また、母乳育児促進のガイドライン導入や子どもと妊産婦の栄養に関する国際水準の順守に向けても、取り組みを進めています。
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