【2016年6月16日 ガンベラ(エチオピア)/ダカール/ナイロビ発】
アフリカの9カ国で最近行われた携帯電話を通じた調査によると、調査に回答した若者約8万6,000人のうち70%が「アフリカのリーダーたちは、アフリカで起きている紛争を止めるのに十分な取り組みをしていない」と答えたことが明らかになりました。
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U-Report(ユー・レポート)と呼ばれる携帯電話を使ったメッセージ・アプリを活用して行われたこの調査は、今月1日から18日の間、ナイジェリア、ブルキナファソ、マリ、中央アフリカ共和国、セネガル、リベリア、ジンバブエ、カメルーン、ギニアの140万人を対象に行われました。
U-Reportを通じて調査項目を受け取った通常15歳から30歳までの若者は、携帯を通じて、アフリカにおける紛争や危機に関する質問に対し、自らの意見に近いものを複数の選択肢から選び回答しました。
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下記を含む調査結果は、6月16日の「アフリカ子どもの日」に、アフリカのリーダーたちに報告されます。
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アフリカで起きている人道危機は、近年、国境を越えて広がっており、安全を求めて移動する子どもたちや家族は増加しています。中央アフリカ共和国では、周辺国にも広がっている複雑な人道危機により、120万人が安全面の問題に直面しています。カメルーン、チャド、ニジェール、ナイジェリアでは、130万人近い子どもたちが、ボコ・ハラムに関連する暴力によって避難を余儀なくされています。2年以上紛争状態にある南スーダンでは、240万人近くが自宅を離れて避難し、そのうち72万1,000人が難民として暮らしています。危機下にあるブルンジでは、およそ26万5,000人が国境を越えて避難しています。
ユニセフ中部・西部アフリカ地域事務所代表のマニュエル・フォンテーンは述べています。「毎年、アフリカの数百万人もの子どもたちとその家族の生活は、紛争により混乱し、破壊されています。この調査は、子どもが自らの意見を表明する権利に応えるとともに、アフリカの若者たちが自分たちの大陸の未来への希望を表明する機会を提供します」
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U-Reportは携帯電話のテキストメッセージ(SMS)を基盤としたシステムで、若者が地域でどのような問題に直面し、あるいは、さまざまな課題についてどのように考えているか発言する機会を与えるために開発されました。現在、アフリカの15カ国を含む世界23カ国で利用されており、ユーザーは調査への回答や、問題の報告、そして、自国の人々を代表して、よき変化の担い手になることもできるのです。U-Reportに参加する若者はダイレクト・メッセージを通じて回答や報告を行い、リアルタイムで集められたそれらのデータは、ウェブサイト上でマッピングされます。調査結果や意見は、若者たちのコミュニティにも共有される仕組みです。
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1976年、南アフリカのソウェトで、子どもたち数千人が通りに繰り出し、教育の質の向上と、自分たちの母国語で教育を受ける権利を主張する抗議活動を行いました。しかし運動に参加した子どもたちが銃撃を受けるなどして、抗議活動が続いた2週間の間に、100人以上が殺害され、1,000人以上が負傷する事態となりました。
教育のために立ち上がったこの多くの子どもたちのことを忘れないようにするために、1991年に制定されたのが、毎年6月16日の「アフリカこどもの日」です。
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