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【2017年1月10日 サヌア(イエメン)発】
紛争が続くイエメンで、10日、首都サヌア近郊の学校付近への攻撃により、生徒が死傷したことを受け、ユニセフ・イエメン事務所代表メリチェル・レラノは、以下の声明を発表しました。
© UNICEF/UN018341/Jahaf
空爆により破壊された自分の家を見る少女(イエメン・サヌア、2015年4月撮影)※本文との直接の関係はありません。
今朝、イエメンの首都サヌア近郊のニフム地区(Nihm)にある学校付近に対して2度の攻撃があり、女の子1人が死亡、4人が負傷したことが確認されました。
今回の攻撃は、イエメンでの一般市民が暮らす地域に対する攻撃が、いかに子どもたちを殺害し傷つけ続けているかを示すものです。子どもたちは、勉強するかわりに、死や戦争、破壊を目撃しているのです。
2015年3月にイエメンで紛争が激化してから、国連は1,400人近くの子どもの死亡を記録しました。負傷した子どもの 数は2,140人を超えます。実際の数字はさらに高いと思われます。イエメンの2,000近くの学校は、破壊・損傷し、避難所や軍事的施設として利用されているため、教育施設として使用できなくなっています。
学校はいかなるときでも平和な場所であるべきです。子どもたちが学び、成長し、遊び、安全でいられる聖域であるべきです。子どもたちは、決して、学校に通うために命を失ってはならないのです。
ユニセフは、イエメン紛争のすべての当事者と彼らに影響力を持つ者に対して、国際人道法を遵守し、子どもたちの保護と、学校や教育施設を含む民間施設に対する攻撃の停止をあらためて訴えます。
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