【2017年9月11日 アンマン(ヨルダン)発】
中東・北アフリカ地域に暮らす子どもたちの5人に1人が、緊急人道支援を必要としている、と最新のデータと分析が示しています。このうち90%は、紛争の影響を受ける国々で暮らしている子どもたちです。
© UNICEF/UN073067/Romenzi |
「紛争は、何百万人もの女の子たち、男の子たちの子ども時代を奪っています。中東・北アフリカでこれまで数十年かけて築いてきた進歩が逆行する危険に晒されています」と、ユニセフの中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・カッペラエレは述べました。
子どもたちは、何年にもわたる暴力、避難生活および基本的社会サービスの欠如により最も深刻な影響を受けています。病院、電力、水と衛生施設を含む社会インフラも度々攻撃を受け、子どもたちを死と疾病の危険に晒しています。
何百万人の家族が家から逃れることを余儀なくされました。そして何度も、銃撃戦をくぐり抜けて逃げなければならなかった人々もいます。暴力や避難生活が続くことで、子どもたちと家族の生活はさらに困難なものとなっています。
「紛争の終わりが見えず家族の貯金が減少していく中で、多くの家族に残された最後の手段は、子どもを働かせ、娘を早く結婚させることです。紛争に参加する子どもの数も2倍以上になっています」とカッペラエレは言います。
最新の分析によると:
© UNICEF/UN078078/Fuad |
「中東・北アフリカ地域の子どもたちは、前例のないレベルの暴力に晒され、目にすべきではない恐ろしい光景を目撃してきました。もし、暴力と戦争が続くならば、その結果は、この地域だけではなく、世界中にとって悲惨なものとなります。世界の指導者たちは、子どもたちのために、そして彼らの未来のために、暴力を終わらせるためにさらなる努力をするべきです」とカッペラエレは述べました。
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