【2017年11月1日 ニューヨーク発】
ユニセフ(国連児童基金)は本日、子どもへの暴力に関する新たな報告書を発表。生後12カ月の幼い子どもも含めて、驚くほどの数の子どもたちが暴力を経験し、彼女ら・彼らの世話をする立場のおとなから暴力を受けているケースも少なくないことを明らかにしました。
「世界中の子どもたちに被害が及んでいることは、とても憂慮すべきことです」とユニセフ本部こどもの保護部門チーフのコーネリアス・ウィリアムズは言います。「赤ん坊が顔を叩かれる、子どもたちが性的行為を強要される、若者が自分が住む街の中で殺されるなど、子どもたちに対する暴力は、誰にでもまたあらゆる場所で起きています」
ユニセフの報告書「すぐそこにある暴力(A Familiar Face: Violence in the lives of children and adolescents)」は、最新のデータを使い、子どもたちが子ども時代のすべての段階、またあらゆる場面において暴力を経験していることを示しています。
幼い子どもに対する家庭内の暴力:
若者に対する性的暴力:
若者に対する殺人:
学校内の暴力:
© UNICEF/UN076695/Amaya |
ユニセフは、あらゆる活動において子どもへの暴力を終わらせることに優先的に取り組んでいます。政府に対し、暴力の影響を受けた子どもに対するサービスの改善、子どもを守るための政策や法律の策定を支援し、地域社会や親や子どもたちには、子育て研修や家庭内暴力に対する活動などの実践的なプログラムを通して、暴力の予防を支援しています。
ユニセフは各国政府に対して、子どもに対する暴力撤廃のためのグローバル・パートナーシップ(GPeVAC)等とともに推奨している戦略に基づき、緊急に以下のような行動を取るよう求めています。
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