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日本ユニセフ協会
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シリア・東グータ
止まらない学校への攻撃と子どもの犠牲
子どもへの攻撃停止を強く求める ユニセフ中東・北アフリカ地域事務所代表声明

【2017年10月31日  アンマン(ヨルダン)発】

包囲された状態が続くダマスカス郊外の東グータ地区で教育施設への攻撃が続いていることについて、ユニセフ(国連児童基金)中東・北アフリカ地域事務所代表ヘルト・カッペラエレが、以下の声明を発表しました。

子どもへの攻撃停止を強く求める

Iman Jibreen shelter, southern rural Aleppo Iman is only 20. She looks older and her eyes are always sad. She lives in IDP camp for people who fled ekstern parts of Aleppo. She lost her house and her husband. Her two children … and … died last winter. They were too week to survive. The boy froze when she went out in serach for a hot water to prepare milk. The girl got sick and died. „Her face looked like the face of an old women” says Iman. Her two remaining sons play cheerfully around her on the mattress. “I live for them” – says Iman. “and pray for the better life for them”. Photos: A. Rostkowski/UNICEF Poland Street images Aleppo, May 2017

© UNICEF/UN066238/Rostkowski

破壊された建物の前に立つ男の子。(アレッポ郊外)2017年5月撮影

この48時間の間に、私たちのもとには包囲された状態が続くダマスカス郊外の東グータ地区で、引き続き子どもたちや教育施設が攻撃されているショッキングな報告と写真が届いています。

今日、ユニセフのパートナー団体は、ジスレン(Jisren)学校が攻撃され、子ども4人が死亡したと伝えてきました。また、ミスラバ(Misraba)学校への攻撃では子ども3人が死亡したと伝えられています。10月29日には、同じ地域の幼稚園が攻撃を受け、子ども3人と教員2人が負傷しました。

ユニセフはパートナーと協力して、これらの報告の詳細を確認しているところです。現時点でわかっていることから、シリアでは子どもに対する戦争が弱まることなく続いているということが言えます。

すでにわかっていることだけでも、通学バッグにしがみついたまま亡くなった子どもたちの恐ろしい場面を前に、子どもを大切に想う気持ちのある人々が、私たちの人間性を疑うのに十分です。日々の生活のほとんど、あるいは短い人生のすべてが砲撃や銃撃、そして暴力に晒されてきた子どもたちは、学ぶことに対する強い意欲と決意を持っていました。

子どもを殺害するというこの凶悪な犯罪は、完全に終わらせなければなりません。たとえ戦時であっても法があり、その法はとても明確です。学校は聖域であり、いかなる時も保護されなければなりません。学校に対する攻撃は、子どもの権利に対する甚大な侵害であり、違反した者はその責任を問われるべきです。

ユニセフの支援する学校に通う子どもたち。(アレッポ東部)2017年5月撮影

© UNICEF/UN066110/Rostkowski

ユニセフの支援する学校に通う子どもたち。(アレッポ東部)2017年5月撮影

シリアの子どもたちは、私たちやあなたがたの子どもたちと同じ子どもです。彼らはただ学び、遊び、より良い将来を望んでいるだけです。

学校に行くという単純な行為さえ生死にかかわるとは、世界はどうなってしまったのでしょうか?私やあなたのような母親や父親が、子どもが学校から生きて帰ってこられるのか、それとも小さな遺体となって帰ってくるのかわからないとは、世界はどこに向かっているのでしょうか?

私たちは今まで何度も訴えてきましたが、あらためて言います。私たちの共通の人間性のために、シリアの子どもたちに対する戦争は終わらなければなりません。これまでの私たちの求める声が、聴き入られることはありませんでした。今なら、紛争当事者と彼らに影響力のある人々は、子どもたちを守るための行動を取るでしょうか?

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