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日本ユニセフ協会
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イエメン
深刻な急性栄養不良の子ども40万人 港・空港の閉鎖で、さらなる悲劇を危惧
ユニセフ事務局長声明

【2017年11月9日  ニューヨーク発】

内戦が続くイエメンで、港と空港が閉鎖され人道支援が届けられない事態が発生していることを受け、ユニセフ(国連児童基金)事務局長アンソニー・レークは以下の声明を発表しました。

港・空港の閉鎖で、さらなる悲劇を危惧

20171109_Yemen

© UNICEF YEMEN/2017/Moohialdin Fuad

人道支援を待つ子どもたち。

国連事務次長(人道問題担当)兼緊急援助調整官マーク・ローコックは昨日、すべての紛争当事者に対して、ホデイダ港およびサヌア空港を含むすべての港や空港を利用できるようにし、支援を必要とする人々に対し安全、迅速、かつ制限されることのない人道支援を可能にするよう求めました。

ここ数日、すべての港と空港が閉鎖されたことにより、すでに悲惨だった状況がさらに悪化しています。

今日、イエメンの40万人近くの子どもたちが重度の急性栄養不良の状態にあり命を落とす危険があります。さらに何万人もの子どもたちが同じ状態に陥る可能性があり、それだけの子どもたちに降りかかる新たな悲劇と悲しみに暮れる親たちの姿は、残酷そのものです。

紛争や殺戮はおとなが生み出したもので、子どもたちに責任はありません。しかし、彼らは常に最初に犠牲を蒙るのです。

すべての紛争当時者に訊ねます。イエメンを破壊しつくした後に最後に勝利する者は、一体どんなイエメンを手中に収めると思っているのでしょうか?

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