【2017年11月22日 ウイーン/ジュネーブ発】
オーストリアの難民施設で、アフガニスタンからの11歳の男の子が自殺したことを受け、ユニセフ(国連児童基金)・東部ヨーロッパ・中央アジア地域事務所代表アフシャン・カーンは以下の声明を発表しました。
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© UNICEF/UN0120132/Gilbertson VII Photo |
最近報告された、アフガニスタン出身の11歳の男の子が、オーストリアの難民受け入れ施設で自殺したという出来事は、何千人もの難民や移動を余儀なくされている子どもたちが深い精神的なストレスを抱えており、ヨーロッパ各国当局がより大きな注意を払う必要があることを、悲劇的な形で知らしめています。
戦争や紛争から逃れ、ふるさとを追われた子どもたちは、すでに重いトラウマを抱えています、彼らが未来の展望を描けないことが、さらなる精神的な苦痛と不安の原因となっています。この苦しみが耐えきれないレベルに達している子どもたちもいるのです。
ヨーロッパで自殺した難民・移民の子どもの数は把握できていませんが、特にアフガニスタンからの子どもたちが、難民認定申請の結果を待ちながら、あるいは他のヨーロッパの国に暮らす家族との統合を待ちながら、自らの命を絶ったという憂慮すべき事例が複数報告されています。
こうした子どもたちが、早期に問題の兆候を認識する訓練を受けた養育者やソーシャル・ワーカーによる支援や、精神保健サービスへの紹介、そして保護管理人あるいは里親家族の支援といった適切なケアを適切な時期に受けることが極めて重要です。
緊急的にそのような対応が取られなければ、子どもたちの人生および彼らの暮らす社会に与える長期的影響は計り知れません。
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■オーストリアの難民受け入れに関する情報:
ユニセフは、以下の6つの行動計画の実行による難民・移民の子どもの安全と健康の確保を各国政府に対して呼びかけています。
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