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日本ユニセフ協会
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ロヒンギャ難民危機/バングラデシュ
ジフテリア流行1カ月で721人感染、9人死亡 ユニセフら、子ども25万5,000人に予防接種開始

【2017年12月12日  コックスバザール(バングラデシュ)発】

バングラデシュ政府は本日、ユニセフ(国連児童基金)、世界保健機関(WHO)およびGAVIアライアンスの支援を受け、難民キャンプ12カ所およびミャンマーとの国境に近い仮設居住地域に暮らす生後6週間から6歳までのロヒンギャの子どもたち全員を対象に、ジフテリアなどの予防可能な病気の予防接種キャンペーンを開始しました。

子ども25万5,000人に予防接種開始

難民キャンプで予防接種を受ける男の子。 (2017年11月30日撮影)

© UNICEF/UN0149107/Brown

難民キャンプで予防接種を受ける男の子。 (2017年11月30日撮影)

政府と保健分野のパートナーがジフテリアの予防と感染者の治療を拡大させる中、この予防接種はコックスバザールのUkhiya および Teknaf地区の子ども25万5,000人近くを対象に、急ぎ実施されます。

「通常ジフテリアは、ロヒンギャの人々のように、定期的予防接種を受けられない弱い立場にある人々の間で見られます。ジフテリア感染者数の急増は、ロヒンギャ難民キャンプや仮設居住地域に暮らす子どもたちの極端な脆弱性を示す指標でもあります。死に至る病気から子どもたちを守るための迅速な行動を求められています。予防接種は効果的な予防策です」とユニセフ・バングラデシュ事務所代表エドゥアルド・ベイグベデルは述べました。

WHOの早期警戒対応システム(EWARS) および国境なき医師団(MSF)の最近のデータによれば、11月12日から12月11日の間に、難民キャンプや難民の暮らす仮設居住地区において、ジフテリアが疑われる症例が721件あり、そのうち9人が死亡したとしています。

「バングラデシュ政府は、この流行を食い止めるために必要なあらゆる手をつくします。私たちは、政府からのジフテリアの流行と戦う支援要請に素早く対応し、これらの弱い立場にある人々へ基本的保健サービスの提供を常に支援してくれる、WHOやユニセフなどの保健分野のパートナーに感謝いたします」とバングラデシュ保健家族福祉省の保健サービス局長アブル・カラム・アザド(Dr. Abul Kalam Azad)氏は述べました。

子どもたちが受ける予防接種は5価ワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風、インフルエンザ、およびB型肝炎を予防)と肺炎球菌ワクチンおよび経口ポリオワクチンです。今回使用する5価ワクチン30万回分は、インドのセラム研究所(Serum Institute)から提供を受けました。

来週、ロヒンギャの子ども7歳から15歳ならびにロヒンギャ仮設居住地区で保健・開発分野の仕事に従事する1万人の人々に、ジフテリア・破傷風二種混合ワクチン(DT)の3段階の予防接種が実施されます。今回使用する合計90万回分のジフテリア・破傷風二種混合ワクチンは、本日バングラデシュに到着予定です。

ジフテリアはジフテリア菌から産生された毒素の感染によって生じる上気道粘膜疾患です。くしゃみやせきにより飛沫感染します。

 

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公益財団法人日本ユニセフ協会は、2018年1月11日(木)14時30分より、ユニセフハウス(東京・品川)にてロヒンギャ難民支援の現地報告会を開催します。詳しくは、こちらをご覧ください。

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