【2017年12月19日 ジュネーブ発】
本日、国連ジュネーブ事務所における定例プレスブリーフィングで、ユニセフ・中央アフリカ共和国事務所代表のクリスティーン・ムヒガナは、中央アフリカの子どもの状況について下記の通り報告しました。
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© UNICEF/UN0149460/Sokhin |
2017年は中央アフリカ共和国の子どもたちと女性たちにとって、とても困難な年となりました。そして、悲しいことに、今後数カ月の間に状況が改善される見込みはありません。
2017年は暴力が劇的に悪化し、以前から情勢が不安定な中部や北西部などの地域でも緊張が続きました。さらに、以前は危機の影響を受けていなかった南西部全域が、今では最も打撃を受ける地域となりました。
人道支援のアクセスは、犯罪者や武装グループによって常に妨害されています。今年だけで、国内の人道支援従事者14人が命を落とし、支援機関は年間を通じて、いくつもの地区での活動の一時停止を余儀なくされました。
当然のことながら、子どもたちと女性たちが最も被害を受けます。中央アフリカ共和国の人口の半数にあたる、子ども130万人を含む250万人が、人道支援を必要としています。
国内避難民60万1,000人(2014年初頭と同数)と海外に逃れた難民53万8,000人という数字は、中央アフリカ共和国の人口の5人に1人以上が家を離れることを余儀なくされたことを意味します。
■補足データ
© UNICEF/UN0149334/Sokhin |
ユニセフ・中央アフリカ共和国事務所の代表として、私は、この危機が子どもたちに長期にわたり及ぼす影響について懸念しています。ひとつの世代全体が、適切な教育や保健ケアを受けられず、常に最も恐ろしい暴力に晒され、トラウマを抱えて成長するリスクに直面しているのです。
■ユニセフの支援活動
このような極めて厳しい状況下で、ユニセフは可能な限りの支援を提供しています。
資金面は、非常に厳しい状況です。
今年、人道支援ニーズに応えるために必要な資金の半分以下(46%)しか、獲得できませんでした。2018年に必要な支援は増加しています。中央アフリカ共和国の子どもたちを悲惨な運命の中に置き去りにしないために、私たちはあらゆる支援を必要としています。
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