【2018年5月1日 ジュネーブ発】
本日、国連ジュネーブ事務所の定例記者ブリーフィングで、ユニセフ(国連児童基金)ジュネーブの広報官クリストフ・ブリエラックが報告した、バングラデシュにおけるロヒンギャの子どもたちの最新状況を抜粋してお伝えします。
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© UNICEF/UN0203395/Sokol |
モンスーンの季節を前にして、最も洪水の多い地域のひとつであるコックスバザールに雨が降り注いでいます。4月26日夜、嵐によって難民キャンプ内の仮設住居が破壊され、複数の世帯に影響が及びました。
昨日、雨の降る前の強い風や、嵐の最中にも関わらず、多くの子どもたちは居住する仮設住居の屋根の上に座り、ビニールの屋根が吹き飛ばないように押さえていました。
5万5,000人の子どもを含む10万人以上の人々が、洪水や地滑りの危険に直面していると推定します。雨の激しさによっては、この数がさらに20万人まで増える可能性もあります。
6月から9月まで続くモンスーンの季節の間、ロヒンギャの子どもたちの健康状態に広く影響が及びます。感染症、汚れた水や不衛生な環境、けがのリスクが高まり、急性の栄養不良によって既に免疫力が低下している子どもたちをさらに苦しめます。
© UNICEF/UN0155470/Sujan |
【モンスーンによる影響と備え】
モンスーン時期の支援活動のために、1,000万米ドルを必要としていますが、これまでに確保できた資金は590万米ドルに留まっています。
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