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【2018年8月18日 ニューヨーク発】
コフィ・アナン元国連事務総長の訃報を受け、ユニセフ(国連児童基金)事務局長ヘンリエッタ・フォアは、追悼の意を発表しました。
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© UNICEF/UNI37087/Markisz
2002年5月8日、国連本部で開催された「国連子ども特別総会」でスピーチするコフィ・アナン国連事務総長(当時)。
コフィ・アナン氏の訃報を聞き、私は悲しみで胸が張り裂けそうです。彼は父親として、夫として、人道主義者として、また国際人道支援グループ「エルダーズ(Elders)」の一員として、生涯にわたり平和のために貢献してきました。
彼は特に、未来について憂いていました。私たちの子どもたちとその子どもたちが受け継ぐ世界についてです。そして彼が国連を率いた時代には、世界の何百万もの人々が貧困から抜け出すことができ、また、彼は世界の開発支援の未来を形作ることにも寄与しました。
何よりも、コフィ・アナン氏は国連のプロジェクトを信じていました。あるとき、国連改革の前進になぜ失敗したのかと聞かれたとき、彼は皮肉を込めてこう答えたとされています。『神はひとりで仕事ができるという素晴らしい強みを持っていた』。しかし、60年にわたる国際公務員としての職務を通じて、アナン氏は、より良い世界を築くための職務をひとりで遂行することなく、私たち全員を巻き込む努力を怠りませんでした。
そして、アナン氏の人生の最期は、彼の人生観そのものを映し出すものでした。つまり、私たち一人ひとりの運命が、私たち全員の運命を決める、というものです。ユニセフ職員全員を代表して、ご遺族、彼が愛したガーナの皆様、そして国連コミュニティの皆様に心よりお悔やみ申し上げます。
© UNICEF/UNI45324/Markisz
子ども版「子どもに対する暴力 調査報告書」発表のため、ニューヨークのユニセフ本部に集まった子ども代表に囲まれるコフィ・アナン国連事務総長(当時)。(2006年10月撮影)
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