【2018年9月14日 キンシャサ(コンゴ民主共和国)/ダカール(セネガル)/ニューヨーク/ジュネーブ発】
エボラ出血熱の症例が新たに2件発生したとコンゴ民主共和国政府が発表したことを受け、ユニセフ(国連児童基金)は、エボラ対策の拠点を北キブ州中央部の町ブテンボ(Butembo)に新たに設け、感染リスクに晒されている、子どもを含む数千人の人々を支援します。
© UNICEF/UN0229877/Naftalin |
「ブテンボは重要な商業都市で、100万人近くが暮らしています。このような人口の多い町においては、感染が急速に広がる危険性があるのです」とユニセフ・コンゴ民主共和国事務所代表のジャンフランコ・ロティグリアーノは、ブテンボ訪問中に述べました。「ブテンボで確認されたエボラの症例はいまだ限られてはいるものの、集団発生を初期段階で抑えるため、できることをすべてやっておかねばならないのです」
エボラを封じ込め、感染のさらなる広がりを回避するため、ユニセフは対策を強化し、コミュニティに対する啓発、教育、心理社会的ケア、水と衛生の各分野における11人の専門家チームを、ブテンボに配置しています。ユニセフはパートナーとの協力の下、エボラの症例が確認され、感染者と接触した人々がいるブテンボ周辺地域を優先し、以下のことを実施しました。
© UNICEF/UN0235949/Nybo |
ブテンボの市街地における対策を強化すると同時に、ユニセフは、マンジナ(Mangina)とベニ(Beni)においてもパートナーと連携した支援を継続しています。エボラの流行が始まって以来、予防や啓発のメッセージを330万人以上の人々に届けるため、コミュニティや若者、宗教指導者と協力してきました。ユニセフは、特にベニのNdindiにおいて、効果的で持続的な対策に引き続き取り組むとともに、エボラ対策に抵抗を感じている地元の人々の理解を促進するため、コミュニティやエボラ・サバイバー(エボラ感染から回復した人)とともに活動しています。
ユニセフの多様な専門家チームには、人類学者が含まれており、特にエボラ患者をケアする際に文化的信念や実践に配慮した手段をとることや、安全かつ尊厳を保つ形で死者の埋葬を望む人々の声に向き合っています。Ndindiでは、現地のコミュニティがユニセフと密接に協力し、啓発活動を実行に移しています。コミュニティとともに、スピーカーを積んだ啓発活動用のトラックを町中で走らせました。ユニセフは、感染の疑いのある人々を早期に発見し、適切な保健サービスに照会できるよう、地元リーダー120人に携帯電話を提供しました。
【関連ページ】
シェアする