【2019年7月23日 東京発】
2018年の国際ガールズデー前夜、映画『ディリリとパリの時間旅行』の主人公である少女ディリリが、フランスユニセフ協会の「ユニセフ子どもメッセンジャー」に就任しました。今年、日本でも本作が公開されるにあたり、公益財団法人日本ユニセフ協会(会長:赤松良子)は配給元のチャイルド・フィルムとともに、ユニセフ子どもメッセンジャーディリリの短編動画の日本語吹き替え版を制作しました。本編の日本語吹き替え版でディリリ役を務める子役の新津ちせさんが声を担当。本動画は、YEBISU GARDEN CINEMAをはじめとする映画館にて上映される予定です。
© 2018 NORD-OUEST FILMS – STUDIO O – ARTE FRANCE CINEMA – MARS FILMS – WILD BUNCH – MAC GUFF LIGNE – ARTEMIS PRODUCTIONS – SENATOR FILM PRODUKTION |
本作は19世紀末から20世紀初頭のベル・エポックの時代を舞台に、ニューカレドニアからやってきた少女ディリリが、パリで出会った最初の友人オレルと共に、誘拐事件の謎を解いていくアニメーション映画です。フランスアニメーション界の巨匠ミッシェル・オスロ監督は、誘拐された女の子たちを救うヒロインとしてディリリを描きました。ディリリは男性支配団と名乗る謎の集団によって誘拐された女の子たちを探す冒険に出ます。これは、女の子たちを救うためであり、「ユニセフ子どもメッセンジャー」に任命された理由でもあります。
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── ユニセフとディリリの共通点は何だと思いますか?
ディリリは少女たちをはじめとする子どもたちを救います。苦しみながらも、その努力は惜しみません。彼女は自分の未来について考え、自らの使命のもと行動しています。
── この物語にはたくさんの比喩が含まれています。その一つに、女の子や女性の活躍を妨げようとする「男性支配団」があるでしょう。監督にとって、今日の「男性支配団」は何ですか?
自分より弱い立場に置かれている人々を切り捨てることしかできない人々です。また、私たちが従っている伝統的な慣習なども表しているかと思います。
児童婚や女の子の教育を受ける権利におけるユニセフの活動をサポートするため、ディリリは以下のユニセフのメッセージを届けます。
「知っていますか?子ども時代を奪われている女の子たちがいることを。
胸いっぱいに期待を抱いていた人生を、台無しにされているのです。
したくなかった、若すぎる結婚。
学校をやめさせられ、夢もあきらめ、子どもなのに働かされているのです。
女の子たちはみな、平和のなかで、自由に生き生きと過ごさなきゃ。
わたしたちには、成長し、世界を探求し、安全に学ぶ権利があるのだから。
女の子の好奇心は、制限されてはならないのです。
ユニセフと、女の子に未来を創造する力を。
女の子誰もが、子ども時代を過ごせるように」
いま、世界には11億人の女の子がいます。彼女たちの能力や想像力は満ちあふれていますが、その夢や可能性は差別や暴力、不平等な機会によって制限されてしまっています。危機的な状況下に置かれた国々では、女の子が学校に通えなくなる可能性は、男の子に比べると2.5倍にもなります。2秒にひとり、女の子が自分の意に反して結婚しています。児童婚を終わらせることに取り組まなければ、2030年までに1億5,000万人の女の子が18歳の誕生日を迎える前に結婚することになるでしょう。
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■ 映画『ディリリとパリの時間旅行』
2019年8月24日よりYEBISU GARDEN CINEMA 他全国順次公開
脚本・監督:ミッシェル・オスロ
配給:チャイルド・フィルム
2018年/フランス・ドイツ・ベルギー/94分
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