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日本ユニセフ協会
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ベネズエラ危機
命を守る支援待つ子ども、90万人 ユニセフ、年内の必要資金7,000万米ドルを要請
水やワクチンなく、感染症再燃も危惧

【2019年8月20日  ニューヨーク/パナマ発】

ユニセフ(国際児童基金)は、ベネズエラ全域で90万人の子どもたちに対し命を守る人道支援をおこなうため、年内に必要な資金は7,000万米ドルにのぼると訴えました。ユニセフやパートナーが、子どもたちやその家族の人道的なニーズに応えるためには、今後数週間で新たな資金調達が不可欠となっています。

人道支援を必要とする子ども320万人

On 25 July 2019, Petare Community, Caracas, Venezuela.  9-year-old Duglianis González Sánchez brother, Luis Alfredo Celis (6) makes his homework in their house in the community of Petare, Caracas, Venezuela.  Water, sanitation and hygiene are essential for the survival and development of children and their families. In the most vulnerable communities of Venezuela, access, quantity, continuity and water quality are the main concerns. This situation is aggravated with the power outages in recent months. One of such communities is Petare, located in the outskirts of Caracas, the capital city. “If it rains, we grab rainwater. Sometimes the water comes clean and sometimes it comes dirty. We collect it from the pipes, and I help my dad to carry it into the house so we can store it in a tank,” explains proudly 9-year-old Duglianis González Sánchez. “We boil it and then we can drink it.”  Duglianis has lively eyes and a radiant smile. She lives with her siblings and parents in a building in one of the sectors of the Petare neighborhood, known as Cacagüita.  Pumping system of El Carmen and Urbina, which provide running water to 65 percent of the Cacagüita sector, are currently being repaired. In the meantime, the Municipal Institute of Water of Sucre is responsible for supplying the water trucks, while UNICEF ensures water chlorination. In coordination with water authorities and partners, ensuring access to clean and safe water for children and families is a top priority for UNICEF.   Together with national and local authorities, UNICEF's work will gradually allow the rehabilitation of underground and surface water sources, the repair of distribution networks and pipelines, the distribution of water at strategic points such as hospitals and the rehabilitation of pumping stations in the country. As part of an agreement with the Ministry of Water, UNICEF is working on expanding the supply of safe drinking water through systems repair and extension, water-tru

© UNICEF/UN0336494/Bunimov

カラカスの自宅で宿題をする6歳のルイス・アルフレド・セリス君。(2019年7月25日撮影)

「ベネズエラ国内の状況は悪化しており、およそ320万人の子どもたちが人道支援を必要としています」とユニセフ事務局長ヘンリエッタ・フォアは述べます。「子どもたちやその家族は、食料不足に苦しみ、保健、安全な水、教育といった不可欠なサービスへのアクセスを制限されています。こうした状況に対する支援が急務となっています」

ベネズエラ全域で、少なくとも430万人の人々が、安全な飲料水にアクセスすることができません。またそのため、はしかやジフテリアといったワクチン接種により予防することができる病気が再び流行りはじめ、黄熱病やマラリアにかかる人も増えています。130万人の子どもや若者が保護に関わるサービスを必要としており、100万人以上の子どもが学校に通うことができていません。

国連やパートナーによる2019年ベネズエラ人道支援計画に沿い、下半期の活動における優先事項として、ユニセフでは以下をあげています。

  • 80万人が、安全な飲料水を利用できるようにする
  • ワクチンを安全に運ぶためのコールドチェーンの整備を継続する
  • 120万人以上の5歳未満の子どもたちに、はしかの予防接種を行う
  • 7,000人の5歳未満の子どもたちに、深刻あるいは中度の栄養不良に対する治療を提供する
  • 4歳から18歳の子どもたち68万人へ、教育資材を届ける
  • 21万6,000人の子どもたちに、保護と心理社会的支援を行う
  • 17万人の妊婦および新生児に、保健支援を提供する

支援物資200トン近くを届ける

容器に水を汲む9歳のダグリアニス・ゴンサレス・サンチェスちゃん。(2019年7月25日撮影)

© UNICEF/UN0336521/Bunimov

容器に水を汲む9歳のダグリアニス・ゴンサレス・サンチェスちゃん。(2019年7月25日撮影)

ユニセフの既存の支援計画に基づいて進められているこれらの活動は、最も弱い立場に置かれた子どもたちへの支援ニーズの高まりを受け、この1年で確実に規模を増しています。またその中で、2018年以降、ユニセフがベネズエラに対し届けてきた、基本的な保健、栄養、教育、水と衛生に関わる支援物資は、200トン近くになっています。

今年に入ってこれまでに、ユニセフと現地パートナーの活動により、18万人以上の人々が安全な飲料水にアクセスすることができるようになり、6万人の子どもたちが教材を手にし、7万6,000人の5歳未満の子どもたちや妊婦、授乳中の母親に微量栄養素サプリメントを届けることができました。ユニセフは、ベネズエラで人道支援活動を行う主要な機関のひとつとして、市民団体、企業、地方自治体と協力しながら、ベネズエラ全域の各地域の事務所などを通じ、子どもたちへの人道支援を行っています。

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