【2021年2月4日 ベイルート(レバノン)発】
レバノンの首都ベイルートで大規模な爆発が起きてから半年となった4日、ユニセフ(国連児童基金)・レバノン事務所はこれまでの半年間の取り組みを報告しました。
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© UNICEF/UNI366055/Choufany |
2020年8月4日に首都ベイルートで起きた大規模爆発に対するユニセフの取り組みは、悲劇の影響を受けた多くの子どもたちや家族に及んでいます。広範な課題と複雑な環境に直面しながらも、国際社会とパートナーとともに、この半年間、弱い立場に置かれた人々の当面のニーズに効果的かつ一貫して対応してきました。
ベイルートで起きた爆発は、社会経済状況の悪化、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック、治安の悪化、医療施設のひっ迫など、複数の危機に直面する中で発生したもので、国は危機の深淵に陥りました。
このような複数の危機によって、国全体の脆弱性は深まり、貧困の水準は劇的に上昇しました。今日では、より多くの人々が支援を必要としており、子どもたちは保護と福祉をめぐって前例のない課題に直面しています。同時に、質の高い教育へのアクセスが中断し、児童虐待や搾取を含むネガティブな対処方法が再び増加しています。このような前例のない状況にも関わらず、ユニセフはパートナーとともに、爆発の影響を受ける子どもたちとその家族に緊急かつ命を守る支援を提供し続け、その復興のための取り組みをサポートしています。
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報告書「ベイルート爆発 現地での半年間の取り組み(原題:BEIRUT EXPLOSIONS Six Months on the Ground)」では、ベイルートの大規模爆発に対し、ユニセフがこの半年間に行った複数分野にまたがる取り組みの成果を紹介しています。これまでに多くのことが達成されたとはいえ、被災した子どもたちや家族に人道支援を提供し続ける中で、未だ多くのことが達成されていません。ユニセフは、厳しい環境と資金の不足にも関わらず取り組みを続けており、ご支援者の皆さまやパートナーの支援を得て、レバノンのすべての子どもたちのために、これからもその使命を果たし続けます。
【子どもの保護】
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ユニセフは、地域社会に根ざしたメンタルヘルスと心理社会的支援を、3万5,000人以上の子ども、親、養育者に提供した。
【保健と栄養】
【水と衛生】
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1万3,000棟の評価が完了した。
【物資】
【社会政策】
【教育】
【関連ページ】
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