【2021年2月10日 ニューヨーク/ジュネーブ発】
ユニセフ(国連児童基金)事務局長のヘンリエッタ・フォアとWHO(世界保健機関)のテドロス・アダノム事務局長は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの公平な分配に関し、以下の声明を共同で発表しました。
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© UNICEF/UN0412502/Wilander |
これまでに投与された1億2,800万回分のワクチンのうち、4分の3以上が、世界のGDPの60%を占めるわずか10カ国で接種されています。
今日現在、25億人の人口を抱えるほぼ130カ国では、まだ1回目のワクチン接種が行われていません。
この自滅的な戦略は、人々の命と生活を犠牲にし、ウイルスが変異してワクチンを回避するさらなる機会につながり、世界経済の回復を損なうことになります。
ユニセフとWHOは本日、各国の指導者たちに対し、国という枠を越えて、パンデミックを実質的に収束させてウイルス変異を抑制することができる、ワクチン戦略を採用するよう呼びかけます。
医療従事者たちは低・中所得国のパンデミックの最前線で活動しており、まず彼らを守ることで私たちも守られるのです。
© UNICEF/UN0413461/ |
COVAX参加国は、ワクチンを受け取り、使用する準備をしています。保健員は訓練を受け、コールドチェーン(低温物流システム)も準備されています。不足しているのは、ワクチンの公平な供給です。
2021年の最初の100日以内に、すべての国でワクチン接種を確実に開始するためには、以下のことが不可欠です。
私たちは、ワクチン生産を拡大し、ワクチンの公平性を達成するために、グローバルなリーダーシップを必要としています。
COVID-19は、私たちの運命が一体であることを明らかにしました。私たちはともに勝つか、ともに負けるかなのです。
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