【2021年2月24日 ジュネーブ/ニューヨーク/オスロ/アクラ発】
© UNICEF/UN0421713/Singh |
COVID-19ワクチンを世界各国に公平かつ迅速に分配していくことを目指す国際的な枠組み「COVAXファシリティ」。本日、COVAXを通じた初の出荷となるワクチンがガーナに到着しました。これは、ワクチンの公平な分配を実現するという目標に向けた歴史的な一歩であり、史上最大のワクチン調達・供給事業となるでしょう。このワクチンは、今後数週間の間に到着することになるCOVAXの出荷第一弾の一部です。
COVAXは2月23日、インドの血清研究所(SII)からアストラゼネカ・オックスフォードのワクチン60万回分をインドのプネからガーナのアクラに向けて出荷し、2月24日朝に到着しました。これは、2021年末までに少なくとも20億回分のワクチンを届けるという前例のない取り組みの一環として、COVAXがアフリカに供給した最初のワクチンです。
ユニセフ事務局長のヘンリエッタ・フォアは、「今日は、私たちが計画し、懸命に取り組んできたCOVID-19ワクチンの歴史的な日となります。ワクチンの最初の出荷を迎え、裕福ではない国の人々が命を守るワクチンの競争から取り残されないようにするというCOVAXファシリティの約束を果たすことができます。今後、最前線で働く人々へのワクチン接種が始まり、この病気との闘いの次の段階、つまり史上最大の予防接種キャンペーンが拡大していくことになります。この旅の一歩一歩が、世界中で影響を受けている数十億人の子どもたちや家族が立ち直る道筋をさらに進めてくれるのです」と述べました。
© UNICEF/UN0421820/Yogini |
ワクチンとともに、GAVIが資金提供し、ユニセフ物資供給倉庫から出荷された注射器も同便で到着しました。
これまでCOVAXは、政府やパートナー、特に、ワクチンのための事前買取制度(Advance Market Commitments; AMC)対象国のワクチン受け入れ準備を支援してきました。これには、国のワクチン接種計画の策定支援、コールドチェーン設備の支援、5億本の注射器と注射針回収ボックス、マスク、手袋、その他の物資の備蓄によって、医療保健従事者が優先接種対象者へのワクチン接種をできるだけ早く開始できるようにすることが含まれます。
COVAX参加国にワクチンを供給するためには、ワクチン輸送に関連する国の規制当局の認可基準の確認、補償契約、AMC対象国の接種計画、および輸出入ライセンスその他のロジスティック(物流)面など、いくつかの重要な条件が満たされなければなりません。参加国が上記の基準を満たし、準備が整い次第、COVAXは適宜製造業者に発注し、ワクチンを出荷します。
今月初めに発表されたCOVAXのワクチン配分計画に基づく第一弾の供給に関する最新情報を近日中に公開予定です。
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ユニセフ・ガーナ事務所代表アン=クレア・デュフェイおよび
WHO・ガーナ事務所代表フランシス・カソロの共同声明
© UNICEF/UN0421460/Kokoroko/COVAX |
パンデミックが始まって1年、ガーナでは8万700人以上が新型コロナウイルスに感染し、580人以上の命が失われました。今ようやく、ガーナの人々のための復興への道が開かれました。
ガーナへのCOVID-19ワクチンの到着は、パンデミックを終わらせる上で非常に重要です。この危機から抜け出す唯一の方法は、すべての人がワクチン接種を受けられるようにすることです。私たちは、安全で効果的なワクチンをすべての国に迅速かつ公平に届けるためにCOVAXを支援しているすべてのパートナーに感謝しています。
ガーナがCOVAXからCOVID-19ワクチンを受け取った最初の国になったことを嬉しく思います。ガーナ政府、特に保健省、ガーナヘルスサービス(Ghana Health Service)、情報省の国民を守るための絶え間ない取り組みを称賛します。ガーナの国連カントリーチームの一員として、ユニセフとWHOは、GAVIやCEPI(感染症流行対策イノベーション連合)を含むすべてのパートナーと緊密に連携しながら、ワクチン接種キャンペーンを支援し、ウイルスの蔓延を食い止めることをあらためて表明します。
命を守るワクチン。医療保健従事者をはじめとする最前線で働く人々がワクチンを接種することで、保健、教育、保護サービスへのアクセスが向上し、徐々に平常に戻ることができるでしょう。ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(Universal Health Coverage - UHC)の精神で、誰も置き去りにしてはなりません。
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