【2021年3月3日 キンシャサ(コンゴ民主共和国)発】
長く続く情勢不安やエボラ出血熱の影響に苦しむコンゴ民主共和国の首都キンシャサにも、170万回分以上の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンが到着しました。ワクチンは、ユニセフ(国連児童基金)、GAVIアライアンス、WHO(世界保健機関)、CEPI(感染症流行対策イノベーション連合)が共同で主導し、ワクチンの公平で迅速な分配を目指す「COVAXファシリティ」を通じて輸送されたものです。
© UNICEF/UN0424343/Desjardins
首都キンシャサに届いたアストラゼネカの170万回分以上のCOVID-19ワクチン。(2021年3月2日撮影)
今回コンゴ民主共和国に到着したワクチンは、COVAXファシリティが進めている史上最大規模のワクチン調達・供給活動の第一弾として各国に輸送されたものの一部です。コンゴ民主共和国の保健医療当局は、アストラゼネカ製のワクチンが、この国の既存の保管条件(摂氏2度から8度)を満たしていることから、このワクチンの使用を決定しました。国全土への展開計画は、現在最終化されつつあります。
ワクチン接種の配分は、疫学的データとWHOのガイドラインに基づいて決定されます。最初の目標は、医療従事者(人口の1%)、55歳以上の人(人口の6%)、腎臓病、高血圧、糖尿病など深刻な健康状態にある人(人口の13%)を含む人口の20%にワクチンを接種することです。
2021年内の第一段階では、パンデミックの影響を最も受けたコンゴ民主共和国の4つの州:キンシャサ、北キブ、コンゴ中央、オウト・カタンガを対象にワクチン接種を進めていきます。
ユニセフは、コンゴ民主共和国でのCOVID-19ワクチン接種において、注射器や保護具などの輸送を含むワクチン供給の物流面を支援しています。また、コールドチェーン(低温物流システム)とワクチン保管の品質および安全性を確保できるよう取り組んでいきます。
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