【2021年3月21日 ラマラ/ガザ(パレスチナ自治区)発】
パレスチナ自治区に3月17日、COVAXファシリティによる第一次配分から、ファイザー社製の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチン3万7,440回分およびアストラゼネカ社製ワクチン2万4,000回分が届きました。これらのワクチンは、ヨルダン川西岸地区およびガザ地区にある保健省の超低温コールドチェーン施設およびワクチン保管施設に移送されました。
© UNICEF Palestine
COVAXを通じて、ヨルダン川西岸地区およびガザ地区に届いたCOVID-19ワクチン6万1,440回分。
パレスチナの人口の20パーセント(約100万人)をカバーする量のワクチンが、今後COVAXによって届けられる予定です。それらのワクチンは、国の配備・予防接種計画の優先順位に従い、今回と同様、ヨルダン川西岸地区とガザ地区の両方に輸送されます。
COVAXは、国連児童基金(UNICEF)、世界保健機関(WHO)、GAVIアライアンス、感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)が主導する世界的な取り組みで、COVID-19ワクチンの公平な分配を目指しています。この取り組みには、総人口70億人を超える190カ国が参加しており、ユニセフを通じて供給されるCOVID-19ワクチンへの公平で平等なアクセスを確保しています。ユニセフとWHOは、パレスチナでの全国的なワクチン接種キャンペーンを支援しています。
「私たちがCOVID-19と闘い続けて1年になります。ワクチンは、このウイルスの蔓延と闘うための新たなツールであり、非常に重要なものです。とはいえ、第一線の医療従事者やリスクの高い人々へのワクチン接種と並行して、マスクの正しい使用、手洗い、物理的な距離を保つことなどの公衆衛生対策を引き続き強化していくことが重要です。このワクチンは、ガザ地区とヨルダン川西岸地区が日常を取り戻していく助けとなるでしょう。パレスチナの子どもたちは、この1年、多くのことに耐えてきました。ガザ地区とヨルダン川西岸地区の両方で、医療従事者や最もリスクの高い人々をはじめとして、ワクチンを公平に提供できるよう保健省とパートナーを支援できることを、ユニセフは誇りに思います」と、ユニセフ・パレスチナ事務所特別代表のルシア・エルミは述べました。
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