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日本ユニセフ協会
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新型コロナウイルス
低・中所得国への医薬品等供給を支援 検査、治療、ワクチンへの公平なアクセスを

【2021年3月30日  ニューヨーク/コペンハーゲン発】

ユニセフ(国連児童基金)は、低・中所得国が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査・治療・ワクチン接種などに必要な物資を入手できるよう支援するためのプールファンドを立ち上げました。これは、ユニセフの調達活動を活かして必要な物資を購入するもので、ドナーにとってこれまでにない大規模な保健・ワクチンの調達に参加する機会となります。

低・中所得国への医薬品等供給を支援

COVAXを通じて、ジュバ国際空港に届いたCOVID-19ワクチン。(南スーダン、2021年3月24日撮影)

© UNICEF/UN0433047/Solomon

COVAXを通じて、ジュバ国際空港に届いたCOVID-19ワクチン。(南スーダン、2021年3月24日撮影)

ACT-A SFF(Access to COVID-19 Tools Accelerator Supplies Financing Facility)では、まず2021年末までに25億米ドルの調達を目指します。このうち10億米ドルは、COVAXファシリティでは資金的にカバーされないものも含めたワクチンおよび関連する予防接種用品(COVAXにおけるAMC92カ国の費用負担分や、参加国の自己資金によるワクチンおよび配送費用の支援など)に充てられます。また、診断にかかる費用に10億米ドル、治療には5億米ドルが割り当てられます。

これにより、低・中所得国のパンデミックを収束させるために必要な保健・医療物資を供給するという、ACT-Aの世界的な目標の実現に近づくことができるでしょう。

「このような大規模な事業には迅速な支援が必要であることから、ユニセフはACT-A SFFを設立しました。これは、世界のCOVID-19対策を支援するための最も効率的で効果的な手段の一つであり、必要な場所に必要な物資を競争力のある価格で提供するためのものです」とユニセフ物資供給センター長のエトレバ・カディリは述べました。

検査、治療、ワクチンへの公平なアクセスを

アシャンティ州にある予防接種センターに届いたワクチン用冷蔵庫を確認するユニセフのスタッフ。

© UNICEF/UN0431318/Annankra

アシャンティ州にある予防接種センターに届いたワクチン用冷蔵庫を確認するユニセフのスタッフ。

ACT-Aは2020年4月以降、感染症と闘うための手段を開発し、最も早く、最も協調的な国際的取り組みを支えてきました。ユニセフは、ACT-Aの主要パートナーとして、COVAXを代表し約100カ国へのCOVID-19ワクチンの調達と供給を主導しています。また、ユニセフは、ニーズの高い治療や診断の物資調達・供給に取り組むとともに、ワクチン接種の展開に向けた各国の準備や保健システムの強化を支援しています。

ACT-A SFFは、ユニセフが実施しているVII(Vaccine Independence Initiative)の資金メカニズムを通じて、ワクチンやその他の物資へのアクセスを促進する取り組みを補完するものです。2020年、VIIはCOVID-19以外のワクチンを数億回分供給したほか、数百万枚の手袋、マスク、医療用品、その他の必須物資を供給しました。

 

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