【2021年6月13日 ニューヨーク発】
ユニセフ(国連児童基金)事務局長のヘンリエッタ・フォア、G7首脳会議において新型コロナウイルス感染症(COVID-19)ワクチンの供与が合意されたことを受け、以下の声明を発表しました。
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© UNICEF/UN0457044/Bandiwadekar
ムンバイのDahisar地区にある予防接種センターの外に貼られた、ワクチンの備蓄がないことを示す張り紙。(インド、2021年4月30日撮影)
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックを2022年に終息させることを目指し、最貧国における安全で効果的、かつアクセス可能で安価なワクチン接種を加速させるという、G7諸国の首脳による合意を、ユニセフ(国連児童基金)は歓迎します。COVID-19ワクチンへの公平なアクセスは、子どもたちを含むすべての人々にとって、このパンデミックから抜け出すための最も明確な道筋であり、G7メンバー国によるこの合意は、そのための重要な一歩です。
高所得国では多くの人々がワクチン接種後の生活を考え始めている一方で、低所得国では今も将来の見通しは暗いままです。今年のCOVID-19により死亡した人の数は、2020年の年間のCOVID-19による死亡者数を上回っていますが、これはワクチンが届かない数多くの国で発生したものです。ユニセフは特に、南米、アジア、アフリカでの感染拡大を懸念しています。
© UNICEF/UN0475101/
カトマンズにある予防接種センターで、COVID-19の予防接種をする医療従事者。(ネパール、2021年6月9日撮影)
パンデミックが広がるにつれ、ウイルスは変異し、ワクチン接種者も未接種者も同様にリスクを負う可能性のある新たな変異種を生み出します。私たちは厳しい競争の中にいます。今、ワクチンを供与することは、集団的利益につながる賢明な政策です。G7諸国は、早ければ2021年末までに10億回分のワクチンを寄付できるだけの十分な量のワクチンを確保できると予測されています。
COVID-19のパンデミックは、子どもたちの生活を根底から覆し、健康、教育、保護、将来の豊かな生活などのあらゆる面に影響を及ぼしています。これまで以上に、私たちの今日の行動が、私たちの明日に重要かつ長期的な影響を与えます。無駄にできる時間はありません。
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