【2021年9月16日 ニューヨーク発】
ユニセフ(国連児童基金)が本日発表した最新のデータ分析によると、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの発生から1年半が経過した現在も、学校がほぼ完全に閉鎖されている6カ国で約7,700万人の生徒が影響を受けています。
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分析によると、バングラデシュ、フィリピン、パナマ*は、最も長く学校が閉鎖されている国々です。また、11カ国の合計1億3,100万人の生徒が、対面授業の学習機会を4分の3以上失ったと推定されます。そして、世界の国々のおよそ27%で、引き続き学校の完全閉鎖または一部閉鎖が発生しています。
ユニセフ事務局長のヘンリエッタ・フォアは、「世界の多くの国で授業が再開される中、何百万人もの生徒たちが教室に足を踏み入れることなく、3年度目を迎えようとしています。学校に行けないことで生徒たちが被っている損失は、取り戻すことができないかもしれません」と述べました。
失われた18カ月間の学び、先延ばしされた可能性、そして不確かな未来に目を向けて、各国政府に一刻も早く学校を再開するよう促すため、ユニセフとパートナーは日本時間の本日午後22時(グリニッジ標準時午後13時)から18時間にわたり、ソーシャルメディアの投稿を停止します。
© UNICEF/UN0519973/Mawa |
学校の閉鎖は、子どもたちに目に見えない危機をもたらしています。多くの子どもたちが、教育の遅れに加えて、学校給食や定期予防接種を受けられず、社会的に孤立して不安を募らせ、虐待や暴力にさらされています。また、学校が閉鎖されたことで、中途退学、児童労働、児童婚に至った子どももいます。多くの親は、子どものケアや学習と両立させながら仕事を続けることができません。中には仕事を完全に失い、家族が貧困に陥り、経済的な危機が深刻化している人々もいます。
遠隔学習は何百万人もの子どもたちの命綱となっていますが、必要なテクノロジーを利用できるかどうかや、カリキュラムの質には、コミュニティや学区内でもばらつきがあります。
© UNICEF/UN0499532/Potter |
これまでの経験から、学校は感染を拡大させる主要な要因ではなく、学校を開いて対面授業を行うことは可能であることがわかっています。ユニセフは、各国政府、地方自治体、学校の運営者に対して、できるだけ早く学校を再開し、学校内でのウイルス感染を防止するために、以下のようなあらゆる手段を講じるよう求めています。
「教育危機はいまだに続いており、教室が暗いままの日が続くたびに、その状況は悪化しています。これは、世界が無視することのできない危機です。私たちのソーシャルメディアチャンネルは沈黙しますが、私たちは強くメッセージを発信しますーすべての地域、すべての場所で、一刻も早く学校を再開しなければなりません。学校は最後に閉鎖され、最初に再開されなければなりません。私たちは、すべての子どもの利益を最優先に考えなければなりません。それは、最も極端なケースを除いて、生徒を教室に戻すことを意味します」(フォア)
注記:
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