【2021年9月17日 ニューヨーク/カブール発】
アフガニスタンの中学校が数カ月ぶりに再開することを受け、ユニセフ(国連児童基金)事務局長のヘンリエッタ・フォアは以下の声明を発表しました。
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© UNICEF/UN0518450/Bidel
小学1年生から高校3年生までの女子生徒が通うMawlana Hatefi女子学校。多くの女子生徒が通う一方で、資金不足により教室の数が足りず、一部の授業はテントで行われている。(2021年9月5日)
ユニセフは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で数カ月間閉鎖されていたアフガニスタンの中学校が、明日から再開するというニュースを歓迎します。
しかし、現段階では、多くの女の子たちが学校へ戻ることができないのではないかと、ユニセフは非常に危惧しています。
女の子たちを置き去りにすることはできませんし、してはなりません。年長の女の子たちを含めすべての女の子が、これ以上遅れることなく、教育を再開できるようにすることが重要です。そのためには、女性の教師が授業を再開する必要があります。
© UNICEF/UN0518452/Bidel
授業を受ける女の子たち。(2021年9月5日撮影)
直近の人道危機以前にも、420万人の子どもたちが学校に通っていませんでしたが、そのうち約60%は女の子です。女の子が教育を受けられない日が続けば、本人たちはもちろん、家族やコミュニティにとってもチャンスを逃していることになります。
過去20年間で、この国の教育には大きな進展がありました。学校の数は3倍に増え、学校に通う子どもたちの数は100万人から950万人に増えました。これらは、私たちが尊重し守らなければならない、この国の子どもたちにとっての重要な進歩です。
ユニセフは、開発パートナーに対し、アフガニスタンのすべての子どもたちへの教育支援を強く求めています。そしてこれからも、すべての子どもたちが、平和で生産的なアフガニスタンを築くために必要なスキルを身に着ける機会を平等に得られるよう、すべての関係者に働きかけていきます。
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