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日本ユニセフ協会

プレスリリース

イスラエル
子どもの長期間の拘禁を強く非難 ユニセフ等共同声明

2022年1月20日アンマン(ヨルダン)/エルサレム/ラマッラ(パレスチナ)

イスラエルにおいて、起訴および裁判もなしに、子どもが長期拘禁されていることを受けて、ユニセフ(国連児童基金)、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、共同で以下の声明を発表しました。

* * *

子どもの長期拘禁、非難

イスラエル政府は、アマル・ナクレさんの拘禁を、起訴および裁判なしに2022年5月18日まで延長しました。逮捕時17歳だったアマルさんは、1年以上にわたって行政拘禁(administrative detention)されています。

アマルさん自身、そして彼の弁護士や家族のいずれにも、逮捕・拘禁の理由が伝えられていません。アマルさんは重度の自己免疫疾患を患っており、継続的な治療と経過観察が必要です。

私たちは、国際人権法に則って、アマルさんを直ちに無条件で解放することを求めます。

イスラエルも批准している「子どもの権利条約」では、子どもの拘禁は最終手段であり、自由を奪われたすべての子どもたちは、弁護士その他適切な支援を行う者と速やかに接触する権利、裁判所またはそのような権限がある独立した公平な機関において、自由を奪われたことに対する合法性を争う権利、またこれについての速やかな決定を受ける権利を持っていると定められています。

子どもたちの自由を守るために

アマルさんのケースは、パレスチナ人の子どもが起訴および裁判もされずに、長期間拘禁されているケースのひとつです。しかし、これは特別な事例ではありません。現在行政拘禁されている少なくとも3人が、最初に拘禁された時点では18歳未満でした。

私たちは、子どもと武力紛争に関する報告書の中で、2015年以来毎年、イスラエルに対して、子どもの行政拘禁を廃止するよう求めている国連事務総長の呼びかけに賛同します。こうした行為は、子どもたちの自由を奪うものであり、直ちに終わらせなければなりません。

困難な状況にある子どもたちが、生まれ持った権利を守られ、平和に健やかに成長できることを目指して活動するユニセフ。

その活動は皆さまのご支援によって支えられています。

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※最も支援が必要な子どもたちを支え、ユニセフの様々な活動に役立てられています。

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