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日本ユニセフ協会

プレスリリース

8/1~7は「世界母乳育児週間」
生後6カ月の完全母乳育児、44% 危機下の母乳育児支援を

2022年8月1日ニューヨーク/ジュネーブ

8月1日からの世界母乳育児週間に際し、ユニセフ(国連児童基金) 事務局長のキャサリン・ラッセルと世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は共同で以下の声明を発表しました。

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最善の人生のスタートを

赤ちゃんに母乳を与える母親たち。(インド、2022年5月撮影)

© UNICEF/UN0645885/Barua
赤ちゃんに母乳を与える母親たち。(インド、2022年5月撮影)

世界的な危機が何百万人もの赤ちゃんや子どもたちの健康と栄養を脅かし続ける中、可能な限り最善の人生のスタートとして、母乳育児の重要性はこれまで以上に高まっています。

今年の世界母乳育児週間は、「母乳育児のためのステップアップ:教育と支援」をテーマとしています。ユニセフとWHOは、各国政府に対し、特に緊急事態下に暮らす最も厳しい状況にある家庭のために、母乳育児政策とプログラムの保護、促進、支援により多くの資源を配分するよう呼びかけています。

アフガニスタン、イエメン、ウクライナ、アフリカの角地域、サヘル地域などで起きている危機においては、母乳育児は乳幼児にとって安全で栄養価が高く、入手可能な食料源を保証するものです。母乳育児は、病気や消耗症を含むあらゆる形態の子どもの栄養不良に対する強力な防御策です。

また、母乳育児は赤ちゃんを一般的な小児疾患から守る、最初のワクチンの役割を果たします。

しかし、緊急事態においては、精神的苦痛、肉体的疲労、場所やプライバシーの欠如、不衛生な環境が母親たちを苦しめ、多くの赤ちゃんが彼らの命を守る母乳育児の恩恵を受けられないことにつながっています。

危機下の母乳育児支援を

十分なケアを受けられない中、国内避難民キャンプ内で生まれた生後5日目のファトゥマちゃん。母親は頭痛やめまいで弱っている中でも母乳で育てようとしているが、ファトゥマちゃんはあまり母乳を飲もうとしないという。(エチオピア、2022年4月撮影)

© UNICEF/UN0627312/Ayene
十分なケアを受けられない中、国内避難民キャンプ内で生まれた生後5日目のファトゥマちゃん。母親は頭痛やめまいで弱っている中でも母乳で育てようとしているが、ファトゥマちゃんはあまり母乳を飲もうとしないという。(エチオピア、2022年4月撮影)

生後1時間以内に母乳を与えられる新生児は全体の半数以下であり、病気や死のリスクが高い状態におかれています。また、生後6カ月間母乳だけで育っている乳児は44%に過ぎず、2025年までに50%にするというWHOの目標には届いていません。

母乳育児を保護、促進、支援することは、何百万人もの乳児の生存、成長、発達のために、これまで以上に重要になっています。そのため、ユニセフとWHOは、各国政府、ドナー、市民社会、民間企業に対して、以下の取り組みを強化するよう呼びかけています。

  • 特に脆弱で食料不安のある状況において、母乳育児支援政策とプログラムへの投資を優先させること
  • 保健施設やコミュニティで保健・栄養を担当するスタッフに、母乳育児がうまくいくよう母親に質の高いカウンセリングと実践的なサポートを提供するために必要なスキルを身につけさせること
  • 人道的状況を含め、母乳代用品のマーケティングに関する国際基準(International Code of Marketing of Breast Milk Substitutes)を全面的に採用・実践し、養育者や保健・医療従事者を粉ミルク産業の非倫理的なマーケティングの影響から保護すること
  • 母親が母乳育児に必要な時間、場所、サポートを提供する、家族にやさしい政策を実施すること

困難な状況にある子どもたちが、生まれ持った権利を守られ、平和に健やかに成長できることを目指して活動するユニセフ。

その活動は皆さまのご支援によって支えられています。

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※最も支援が必要な子どもたちを支え、ユニセフの様々な活動に役立てられています。

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