2023年4月25日ニューヨーク発
ユニセフ(国連児童基金)親善大使であったハリー・べラフォンテ氏の逝去に際し、ユニセフ事務局長のキャサリン・ラッセルは以下のとおり、彼を追悼しました。
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世界の子どもたちのための雄弁な活動家
世界で最も偉大な俳優、歌手、プロデューサーの一人であり、人権、とりわけ子どもの権利の熱心な擁護者であったハリー・ベラフォンテ大使の死を悼みます。
べラフォンテ大使はユニセフ親善大使を36年間務めました。その献身的で寛大な精神は、ユニセフの理念を映し、子どもたちの人生にかかわる問題の解決への支援を得るために世界のリーダーたちと会うなど、親善大使の役割を高いレベルに引き上げました。プライマリ・ヘルスケア(基礎的保健サービス体制)やHIV/AIDSの治療、すべての人への無償教育などを提唱されたことは、彼の功績として遺されています。
大使は世界の子どもたちのための雄弁な活動家であり、最も脆弱な立場にいる者への世界的な関心を維持する必要性を理解していました。例えば、ユニセフの教育キットにシンボル的な「スクール・イン・ア・ボックス」という名前を付けたり、グラミー賞を受賞しクワドラプル・プラチナディスクに輝いたシングル曲「We are the World」を企画してアフリカで起きていた飢餓への支援を行ったりしました。
ベラフォンテ大使のご遺族に深い哀悼の意を表するとともに、世界中の多くのファン、友人および大使を敬愛する人々と共に、彼の人生、業績、そして子どもたちへの揺るぎない献身を称えたいと思います。