2023年6月20日東京発
16日、教育基本法に基づき今後5年間の教育政策の方向性や目標、施策などを定める教育振興基本計画の次期計画が決定され、平成20年から策定されている同計画の中で初めてウェルビーイングの考え方が取り入れられました。
教育を通じたウェルビーイングの向上へ
日本ユニセフ協会専務理事の早水研は、「ユニセフの『レポートカード16』が日本の子どもの精神的なウェルビーイングの低さを示したことは、多くの報道や国会での議論で取り上げられました。このたび策定された教育振興基本計画で、教育を通じたウェルビーイングの向上が柱の一つに掲げられたことは、すべての子どもの権利とウェルビーイングの実現をめざして活動している私たちユニセフにとって大変心強く、喜ばしいことです」と述べています。
日本ユニセフ協会は、基本計画の決定に先立つ5月10日、「G7富山・金沢教育大臣会合応援事業」としてオンラインシンポジウムを開催。文部科学省の里見朋香大臣官房審議官(総合教育政策局担当)に、基本計画における子どものウェルビーイングの検討状況について報告いただき、日本社会に根差した子どものウェルビーイングをめぐって、国内外の専門家と共に議論いただきました。また、教育現場に立つ方々を迎えた第2部では、学校現場の取り組みを通じてどのように子どもたちのウェルビーイングを高めていけるのか、教員のウェルビーイングは子どものウェルビーイングにどう関わるのか、実践例も交えて活発な議論が行われました。