2023年8月24日東京発
日本ユニセフ協会が、「世界の子どもと出会う場所」をテーマに、昨秋リニューアルした展示施設「ユニセフハウス」が、「第17回キッズデザイン賞(子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン部門)」を受賞しました。
キッズデザイン賞を受賞
ユニセフハウスは、世界の子どもたちとの出会いを通じて、これからどんな世界をつくっていったらよいのか、来館者の皆さまにも感じ、考えていただけるような常設の体験型学習展示施設です。多様な世界にあって、子どもたちが生まれながらにもつ「おなじ」と、きびしい現実が伝える「ちがい」を、さまざまな仕掛けによって体感できます。無料のガイドツアーや音声ガイド(声:名塚佳織)もあります。
「リニューアルにあたり、海外の現実を知る機会が少ない日本の子どもたちに『どうしたら世界の子どもの現状を理解してもらえるか』という問いを立て、<子ども目線>で感じ、考えることができる体験型学習展示デザインとなることを心がけました。また、ユニセフの報告書『レポートカード16』で、日本の子どもたちの精神的幸福度が先進国の中で非常に低いと明らかになったことや、こども家庭庁の発足も踏まえ、子どもが子どもらしく生きるために必要な『子どもの権利』への理解を促進する展示を目指しました」(日本ユニセフ協会広報室 展示担当)
昨年10月のリニューアル開館以来、子どもたちを中心に多くの方が来館されています。展示見学後に、世界の子ども一人ひとりにとって必要だと思うことをカードに書き込んでいただいており、その回答で最も多かったのは「自由」、次が「幸せ」です。こうした答えからは、海外の困難な状況下で生きる子どもたちとの「出会い」を通して、また自分たちの日々の暮らしのなかで、感じている想いもうかがえます。「『こどもまんなか社会』を目指す現在の日本において、『子どもが権利の主体であること』を皆で共有できる社会へ向けて、ユニセフハウスが少しでも寄与できればと願っています」(同 展示担当)
ユニセフハウスについて
世界の子どもたちの現状とユニセフの活動を伝える展示施設として2001年開館。昨年10月、「世界の子どもと出会う場所」をコンセプトに約20年ぶりにリニューアルオープンしました。この地球に生まれて、それぞれの環境で生きている子どもたち。多様な世界にあって、子どもたちが生まれながらにもつ「おなじ」と、きびしい現実が伝える「ちがい」を、さまざまな仕掛けによる体験型の展示によって体感できます。SDGsや子どもの権利についても親子で学ぶことができます。
世界の子どもたちとの出会いを通じて、これからどんな世界をつくっていったらよいのか、ユニセフといっしょに考えてみませんか? ユニセフハウスで皆さまをお待ちしています。
キッズデザイン賞とは
特定非営利活動法人キッズデザイン協会が主催するキッズデザイン賞は、「子どもたちが安全に暮らす」「子どもたちが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」という目的を満たす、製品・サービス・空間・活動・研究の中から優れた作品を選び、広く社会に発信していくことを目的に2007年に創設されました。
子ども用にデザインされたものはもちろん、おとな・一般向けに開発されたものでも、子どもや子育てに配慮されたデザインであればすべてが対象です。