2023年9月11日ニューヨーク/アンマン(ヨルダン)発
ユニセフ(国連児童基金)へ寄せられた第一報によると、金曜日の深夜にモロッコを襲った強い地震により、少なくとも10万人の子どもたちが影響を受けています。 同国においてこの地震は、1960年以来最大のものとなりました。大規模な地震後に発生する余震が、この地震でも今後数日から数週間続く可能性が高く、子どもや家族がさらなる危険にさらされています。
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子どもを含む2,600人以上が死亡
マグニチュード6.8の大地震が発生したのは9月8日の午後11時過ぎ、大半の子どもや家族が家で眠りについていた時でした。国連は、マラケシュと高アトラス山脈で30万人以上が被災したと推定しています。
当局によると、子どもを含む2,600人以上が死亡し、数千人が負傷しています。この数字は今後さらに増え続ける可能性が非常に高いと考えられます。ユニセフは、死傷した子どもの正確な数をまだ把握していませんが、2022年の最新の推計では、モロッコの人口のほぼ3分の1を子どもが占めています。
何千もの家屋が倒壊し、人々は避難を余儀なくされ、夜間は気温が低下するこの時期に風雨や寒さにさらされています。学校、病院、その他の医療・教育施設も地震によって損傷または全壊し、子どもたちにさらなる影響を及ぼしています。
ユニセフは1957年以来、モロッコの子どもに支援を提供し続けており、1978年には国内にユニセフ・モロッコ事務所を設置しました。この地震においても、ユニセフはすでに人道支援スタッフを動員しており、同国政府が主導する現地での緊急対応を支援しています。当局や国連パートナーとの緊密な連携の下、ユニセフは、被災した子どもやその家族に重要な物資やサービスを届けるため、必要に応じて人道的対応をさらに拡充していく準備ができています。