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日本ユニセフ協会

お知らせ

子ども向けサイト「ユニセフ こどスポ」を使った事例紹介
日本ホッケー協会 U12ドリームキャンプ 講習会開催

2023年12月21日東京

12月2日、3日で行われた日本ホッケー協会が開催するU12ドリームキャンプ。参加する選手のスキルアップを図るとともに、2日間でホッケーを通じて人間力の醸成を促し、地元ブロック、府県での模範となることで全団員への意識向上を図ることを目的に、毎年この時期に開催されています。

今年のキャンプでは、夕食後の約40分を使い、日本ユニセフ協会が5月に公開した、子ども向けサイト「ユニセフ こどスポ」を使って、全国から集まった総勢120名の小学校4年生から6年生の代表選手と「子どもの権利とスポーツの原則」について、一緒に考えました。

『ユニセフ こどスポ』を通して学ぶ「子どもの権利とスポーツの原則」

 

Ⓒ日本ユニセフ協会
オンラインで、スライドを見せながら 「子どもの権利とスポーツの原則」について説明しました

講習ではまず、日本ユニセフ協会の講師(オンライン参加)から、子どもたちが人間らしく幸せに暮らし、健やかに成長していくために必要な「子どもの権利」について紹介。

その後、「ユニセフ こどスポ」の「いっしょに考えてみよう」のページから、「ひざが痛いけど、がまんして練習に行っている」子どものケースを取り上げ、自分だったらどうするか、子どもたちが実際の経験を共有しながら考えてみました。「僕はひざを痛めることが多いのですが、1回試合を休んで、湿布などを貼ってまた出ます。」と話してくれた男の子は、「試合にはいつも出たいので、(痛いから休んだ方がいいという気持ちと、我慢して試合に出ちゃおうかなという気持ちと)いつも半分半分な気持ちです。」と正直な気持ちを話してくれました。

子どもたちがそれぞれに経験を話し合った後、この事例についてユニセフ「子どもの権利とスポーツの原則」ではどのように書いてあるのか、みんなで読んでみました。

次に、チェックシートを使って、自分自身やチームのことを考えてみました。「(チェックシートの)『勝たなければおこられるというプレッシャーを感じますか』の問いに、みんな『いいえ』と答えたけれど、自分自身も気付かないうちにプレッシャーに感じているときもあるかもしれない。」という話や「チームのみんなで話す機会はこれまであったけど、あまり自由に発言できなかった」という経験を話してくれた子どももいました。

最後に講師から、ぜひチームの仲間と、コーチや家族と『ユニセフ こどスポ』のウェブサイトを見て、一緒に話してみて、チームで子どもの権利が守られているか、どうしたらもっと良くすることができるかを考えてみてください、と伝え終了しました。

 


一緒に参加していた指導者からは、下記のような感想が寄せられました。

・昔と今とは指導方法が違い、どのように子供たちに気を遣えば良いのか迷っていた部分もあったが、今回の講習で再認識できてよかった。
・勝つために細かく指導することもあるが、本人の気持ちを尊重するような指導を心掛けている。
・自分たちがどうすればよいか、考えるように促して練習をしている。

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