2024年5月9日東京発
2月に日本ユニセフ協会会長に就任した高須幸雄代表理事は、4月25日、あべ俊子文部科学副大臣を表敬訪問しました。長年にわたるユニセフ学校募金事業へのご協力やSDGs(持続可能な開発目標)教育における連携などへの感謝をお伝えするとともに、昨年のG7富山・金沢教育大臣会合での子どものウェルビーイング向上に関わる議論も踏まえた学校現場におけるさらなる子どもの権利の推進を求める以下の要望書を、盛山正仁文部科学大臣宛に提出しました。
学校現場における子どもの権利の推進を
1.「児童の権利に関する条約」の趣旨や内容について学校現場に周知し、教育活動のなかで子どもの権利の尊重を推進すること
昨今の社会状況やこども基本法など関連の法整備、生徒指導提要改訂の進展を踏まえ、更なる周知・徹底を図り、教育活動のなかで理解を一層促進する必要があると考えます。
2.教職課程の学生および現職の教員に「児童の権利に関する条約」を学ぶ機会を設けること
将来教職につく者および現職の教員が、条約の趣旨や内容を適切に理解した上で教育活動に臨むことが、教育現場における子どもの権利の推進のために肝要であると考えます。そのため、教職課程および現職教諭を対象とする研修において同条約の学びを取り入れるべきであると考えます。
3.学校現場において、「児童の権利に関する条約」を児童生徒が学ぶ機会を増やすこと
子どもの権利の推進のためには児童生徒が自身のもつ権利について学校現場で学ぶことが不可欠であり、それを通じて自己肯定感、他者の尊重、人間性の涵養、ウェルビーイングの向上につながり、ひいては持続可能な社会の創り手を育むという教育の目的につながると考えます。