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日本ユニセフ協会

プレスリリース

子どもに対する暴力
世界で4分に1人が犠牲に
ユニセフ、初の国際会議を前に緊急行動を呼び掛け

2024年11月4日ニューヨーク

11月7日と8日に、世界のリーダー、市民社会、活動家、サバイバー、そして若者たちがコロンビアのボゴタで開催される初の「子どもに対する暴力根絶のための世界閣僚会議(Global Ministerial Conference on Ending Violence Against Children)」に集まる中、ユニセフ(国連児童基金)は、世界中の何百万人もの子どもの人生を脅かす暴力と闘うための緊急行動を呼び掛けています。

ユニセフ、緊急行動を呼びかけ

「村で、家畜を放牧している時にレイプされました。羞恥心と恐怖心から誰にも言えませんでした」と語る15歳の女の子。その後妊娠していることが分かると、他の住民から責められ、村から排除された。国内避難民キャンプにたどり着き、子どもを出産した(エチオピア、2024年8月撮影)

© UNICEF/UNI630219/Dejongh
「村で、家畜を放牧している時にレイプされました。羞恥心と恐怖心から誰にも言えませんでした」と語る15歳の女の子。その後妊娠していることが分かると、他の住民から責められ、村から排除された。国内避難民キャンプにたどり着き、子どもを出産した(エチオピア、2024年8月撮影)

子どもに対する暴力は、身体的、精神的、性的であるかにかかわらず、家庭や学校、地域社会、またオンライン上で発生している世界的な危機です。その影響は深刻で、けが、性感染症、不安やうつ病などのメンタルヘルス上の問題、さらには死につながることもあります。幼い頃に暴力にさらされると、脳の発達に影響を与える有害なストレスが引き起こされ、攻撃的になったり、薬物乱用や犯罪行為につながったりする可能性があります。暴力を経験した子どもたちは、おとなになってからもトラウマと暴力の連鎖に陥りやすくなり、地域社会全体に影響が及びます。

ユニセフの子どもの保護部門長であるシーマ・セングプタはこう述べています。「私たちは、子どもに対する暴力のまん延、原因、そしてその代償を全面的に把握している最初の世代であり、効果的な解決策を知る最初の世代でもあります。予防、教育、支援活動への資金投入により、暴力の連鎖を断ち切り、子どもたちが安全でいられる世界を築くことができるのです」

4分に1人、子どもが暴力の犠牲に

入手可能な世界の最新データの概要は以下のとおりです。

ポルトープランス市の南の地域で勃発した暴力により、故郷を追われた10歳の男の子。 一番恋しいのは学校に通うことだと話す(ハイチ、2024年6月19日撮影)

© UNICEF/UNI601237/Le Lijour
ポルトープランス市の南の地域で勃発した暴力により、故郷を追われた10歳の男の子。 一番恋しいのは学校に通うことだと話す(ハイチ、2024年6月19日撮影)

このたびの閣僚会議は、暴力を根絶し、すべての子どもが安全な環境で成長できる未来を築くための取り組みを強化する重要な機会となります。ユニセフは、強力な政治的リーダーシップ、エビデンスに基づく政策と介入、そして相応の資金を求め、次の3つの主要分野における行動を促しています。

  1. 誰もが養育ケアを促進する子育て支援プログラムを受けられる。
  2. 誰もが安全で、可能性を伸ばせるような学校環境で学べる。
  3. 支援を必要とするすべての子どもを対象とした、的を絞った対応と支援活動を行う。

困難な状況にある子どもたちが、生まれ持った権利を守られ、平和に健やかに成長できることを目指して活動するユニセフ。

その活動は皆さまのご支援によって支えられています。

毎月(定額)のご寄付 今回(一回)のご寄付

※最も支援が必要な子どもたちを支え、ユニセフの様々な活動に役立てられています。

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