2024年11月18日ニューヨーク・東京発
世界の子どもの福祉向上のため国連が1954年に定めた11月20日の「世界子どもの日」を前に、ユニセフ(国連児童基金)は、世界中の子どもたちの声をおとなに届けるためのキャンペーン「Dear Adults(親愛なるおとなたちへ)」をWEBとソーシャルメディアで展開しています。このキャンペーンは、気候変動や社会的不平等、教育、メンタルヘルスなど、子どもたちが日常的に直面しているさまざまな課題について、彼ら自身の視点を共有することを目的としています。
子どもたちの声に耳を傾けて
世界子どもの日の2024年のテーマは「Listen to the Future(未来に耳を傾けよう)」。これに沿って、ユニセフは、世界各地の子どもたちに「2050年にどんな世界になってほしいか」をおとなに伝える手紙を書いてもらいました。
パレスチナ・ガザ地区、ウクライナ、タンザニア、ミクロネシアなどから届いた手紙には、「子どもが安全で健康で教育を受けられること」、「戦争や気候災害から守られること」などを願う率直な意見と希望が込められていました。これらのメッセージは、おとなたちに向けた切実な呼びかけであり、私たちが未来のために行動を起こすきっかけとしなければなりません。
ユニセフのキャサリン・ラッセル事務局長は、「『Dear Adults』キャンペーンを通じて、私たちは子どもたちの声をもっと聞き、行動に移すべきだというメッセージを伝えたい」と述べ、子どもたちの声を尊重し、彼らの意見を社会全体で真剣に受け止めることの重要性を訴えています。
特設サイトで手紙を公開
ユニセフ本部の公式ウェブサイトには、世界中の子どもたちからの手紙(英語のみ)と、子どもたちが手紙を読み上げるメッセージ動画が掲載されています。また、SNSでハッシュタグ #DearAdults を使って、世界中の人々と意見を共有しようと呼びかけられています。