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日本ユニセフ協会

プレスリリース

ガザ地区への攻撃
「1日当たりの子どもの死亡数として最多」
ユニセフ事務局長、停戦状態の回復求める

2025年3月18日ニューヨーク

ユニセフ(国連児童基金)事務局長のキャサリン・ラッセルは、ガザ地区での空爆により子どもを含む多数の死傷者が出ていることを受け、以下の声明を発表しました。

空爆により、ガザ地区南部でも多くのテントや仮設の避難所が被害を受けた(パレスチナ、2025年3月18日撮影)

© UNICEF/UNI764531/Media Clinic
空爆により、ガザ地区南部でも多くのテントや仮設の避難所が被害を受けた(パレスチナ、2025年3月18日撮影)

停戦状態の回復を強く求める

今日のガザ地区への攻撃を受けて現地から伝えられる情報や画像は、おぞましさという言葉だけでは表せないほどです。何百人もが亡くなり、その中には130人以上の子どもが含まれていると報告されています。1日当たりの子どもの死亡数としては、過去1年で最多になる日の一つとなりました。

がれきと化した自宅跡に座るアハメドさん(10歳)。「戦争はもう嫌だ。二度と起きてほしくない。大切な人がいなくなるのが怖いから」と言う(パレスチナ、2025年3月18日撮影)

© UNICEF/UNI764674/El Baba
がれきと化した自宅跡に座るアハメドさん(10歳)。「戦争はもう嫌だ。二度と起きてほしくない。大切な人がいなくなるのが怖いから」と言う(パレスチナ、2025年3月18日撮影)

報道によると、一部の攻撃は、子どもや家族が寝泊まりしている仮設避難所を直撃したとのことです。これは、ガザには安全な場所はどこにもないという、恐ろしい事実をあらためて浮き彫りにするものです。

このたびの攻撃は、命を守る支援物資のガザ地区への搬入が妨げられる中で行われており、子どもへのリスクが複合的に高まっています。人道支援物資を積んだトラックが最後にガザ地区に入ってから、すでに16日が経過しています。さらに、主要な淡水化プラントへの電力の供給が停止されたため、飲用に適した水が著しく減少しています。

今日、15カ月以上にわたる戦争を耐え抜いてきたガザ地区の100万人の子どもが、再び恐怖と死の世界に突き落とされました。攻撃と暴力は今すぐ止めるべきです。

すべての当事者に対し、ただちに停戦状態を回復するよう強く求めます。また、影響力を持つ各国に対し、事態がこれ以上悪化しないよう、その力を行使することを呼び掛けます。国際人道法はすべての当事者によって尊重されなければならず、それにより人道支援の即時提供、市民の保護、すべての人質の解放が実現しなければなりません。

 

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