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「国連子ども特別総会」から5年
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世界の子どもたちが背負わされている問題・課題への取り組みを議論し、「A World Fit for Children-子どもにふさわしい世界」という文書で国際社会としての行動計画をまとめた「国連子ども特別総会」から5年。これまでの成果の評価と今後の課題を議論するための国連特別総会が、11〜13日、ニューヨークの国連本部で、開催されます。
これに合わせ、ユニセフは、10日、ミレニアム開発目標に照らし合わせた子どもたちの現状をまとめた報告書「Progress For Children - A World Fit for Children Statistical Review(「子どもたちのための前進」レポート—“子どもにふさわしい世界”の統計的評価)と9日(日)、子どもの視点を取り入れて2002年以降の成果と課題をまとめた「A World Fit for Us (わたしたちにふさわしい世界—国連子ども特別総会で子どもたちが発信したメッセージ:あれから5年)」を発表します。
5歳未満の子どもの死亡数が、2006年にはじめて年間1000万人の大台を割り、90年から04年の間に、新たに12億以上の人々が安全な飲料水を飲めるようになったなど、2002年の「国連子ども特別総会」以降も、子どもたちの特に命の問題を取り巻く環境は、様々な場面で改善を見せてきています。しかし、2015年までにその達成を国際社会が約束したミレニアム開発目標で示されている「世界」と、子どもたちが今現在置かれている「現実の世界」、そして、これまでの改善の速度を振り返る時、2002年に描かれた「子どもたちにふさわしい世界」そして「ミレニアム開発目標」が示す「世界」までの距離は、本当に縮まっているのでしょうか? 「Progress for Children」は、世界150以上の国と地域で活動するユニセフの現場で得られた統計を元に問いかけます。
2002年の「国連子ども特別総会」では、本会議に先立つ3日間、「子どもフォーラム」が開催されました。世界150以上の国や地域から集まった400名を超える子どもたちが、子どもにとって重要なさまざまな問題について熱心な議論を交わし、子どもたちの意見をまとめました。その意見は、「国連子ども特別総会」の開会式で、子どもフォーラムを代表する2人の子どもたちにより、「A World Fit for Us (わたしたちにふさわしい世界)」というスピーチとして発表されました。「A World Fit for Us (わたしたちにふさわしい世界—国連子ども特別総会で子どもたちが発信したメッセージ:あれから5年)」は、「子どもにふさわしい世界」の実現に向けて、これまでどのような前進が見られたか、またどんな課題が残されているかを、子どもたちの視点も取り入れて報告します