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ユニセフ協会からのお知らせ

日本政府が野口英世アフリカ賞受賞者を発表

【2008年3月28日 東京発】

日本政府は26日、英ロンドン熱帯医学研究所臨床熱帯医学教授のブライアン・グリーンウッド博士とケニア国家エイズ対策委員会委員長のミリアム・ウェレ博士に「野口英世アフリカ賞」を授与することを決定した。

野口英世アフリカ賞は、アフリカにおける感染症等の疾病対策での優れた功績を称えるもので、医学研究部門と医療活動部門がある。ブライアン・グリーンウッド博士はマラリア撲滅に向けての効果的な戦略開発などが認められ、医学研究部門での受賞となった。一方、医療活動部門のミリアム・ウェレ博士は、アフリカの子どもと女性たちの基礎医療の充実を目指してコミュニティを中心とした活動を精力的に展開してきた。HIV/エイズの分野でも、エイズ孤児の医療サービスへのアクセスを拡充するなど顕著な貢献が認められている。

ユニセフは、2015年のミレニアム開発目標の達成に向けて、子どもの生存に大きな影響を及ぼしているマラリアやHIV/エイズなど疾病対策を積極的に支援している。2006年には世界で970万人の子どもが5歳の誕生日を迎えずに命を落としているが、そのおよそ半数はサハラ以南のアフリカの子どもたちである。サハラ以南のアフリカでは、効果的な感染症対策と活動により多くの子どもたちの命が救われる。

野口英世アフリカ賞の授賞式は、日本政府が5月末に開催する第4回アフリカ開発会議(TICAD)の機会に行われる。この会議のテーマは、「元気なアフリカを目指して:希望と機会の大陸」であり、アフリカの元首たちを中心に貧困、HIV/エイズ・マラリアなどの感染症を含む保健、教育、平和構築、気候変動などが議論される予定である。両博士の功績は、感染症対策を通じた人類の繁栄と世界の平和に貢献するものである。

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