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ギネスに挑戦、「世界一大きな授業」 開催!
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©日本ユニセフ協会/2008/td> |
FTI会議のため来日したユニセフ本部教育部チーフのクリーム・ライト氏。シエラレオネの少年兵問題について、生徒に話しました。 |
全国243校の主に小学校・中学校の生徒28,415名が出席する世界一大きな授業が、文京区立本郷台中学校の5クラスも参加して、昨日4月23日(水)午後1時から開催されました。
この「世界一大きな授業」は世界180カ国の教育分野NGOが呼びかけ、世界同時に200万人以上に参加してもらうことで、ギネスブックの記録更新を目指しました。日本での取り組みは、主催・教育協力NGOネットワーク、そして、文部科学省、外務省、国際協力機構(JICA)、日本ユニセフ協会、ユニセフ議員連盟の後援のもと開催されました。
この授業を通じて、参加した生徒たちは、ミレニアム開発目標の2、すべての子どもが男女の区別なく初等教育の全課程を修了することを目指すという、普遍的初等教育の達成に向けた現状と問題を理解しました。NGO職員が行った約20分の授業では、特に、児童労働や紛争のため教育の機会を奪われている子どもが世界に9300万人(2005〜2006年の数値)もいることや、教科書や教員、施設の不足のため教育の質の悪さが多くの開発途上国では問題となっていることを学びました。開発途上国の教育についての写真やポスターは、「世界一大きな授業」主催者、教育協力NGOネットワークが提供しました。
また、「万人のための教育:ファスト・トラック・イニシアティブ(FTI)」のドナー会議(4月21〜25日、日本国政府が議長)に合わせ来日していた、ユニセフ本部教育部チーフのクリーム・ライト、ユネスコや世界銀行の代表者、教育分野NGOの世界組織の代表ら、約20名も参加。 アグネス・チャン日本ユニセフ協会大使も参加。生徒と一緒に給食をとった後、授業を参観しました。また、FTI会議参加者やアグネス大使も、開発途上国の教育の状況や各援助機関の取り組み、開発途上国の教育の現実について、自らの体験を交えて語りました。
©日本ユニセフ協会/2008/ |
ユニセフ・ハウスでインタビューに応じるライト氏。 |
イベント終了後、シエラレオネ出身のユニセフ本部教育部チーフ、クリーム・ライトはユニセフ・ハウス(東京都港区高輪)で行われたインタビューで、ユニセフの教育についての取り組みについて語りました。詳細は、後日、協会機関誌『ユニセフ・ニュース』(219号予定)にてご紹介します。ご期待ください。
ユニセフは、今後も、普遍的初等教育達成のために、子どもに優しい学校作りを広めていくことがとても重要であること、子どもが学校という安心できる環境で学び、遊び、ライフ・スキルを身につけ、自分の才能を育んでいけるような学校作りを、世界に訴えてまいります。
(まとめ:日本ユニセフ協会)