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8月1日は、「世界母乳の日」【2008年7月30日 ニューヨーク発】
ユニセフとWHO(世界保健機構)は、毎年8月第一週を「世界母乳週間」に定め、母乳育児を実践しているお母さん方のための専門的サポートを含む、母乳育児支援の強化を呼びかけています。 ユニセフとWHOが推進している「赤ちゃんにやさしい病院」イニシアティブ。1989年に『母乳育児の保護・促進・支援:産科施設の特別の役割、WHOとユニセフの共同声明』を発表したユニセフとWHOは、母乳育児を促進し支援するため、1991年に産院における赤ちゃんケアの慣行を改めるための集中的な活動を開始しました。ユニセフとWHOが本イニシアティブのために開発した訓練プログラムは多くの言語に翻訳され、世界各地で、母乳育児の推進に貢献してきました。ユニセフとWHOは、また、「母乳育児成功のための10カ条」を作成。この10カ条を実施する病院を、「赤ちゃんにやさしい病院」として認定しています。 アン・ベネマンユニセフ事務局長は、母乳育児の重要性について、次のように述べています。 「母乳は、子どもの生存率の改善の鍵です。生後6ヶ月間、完全母乳育児を行うことによって、開発途上国の5歳未満児死亡率を、13パーセントまで低下させることができます。」
この15年、母乳育児の普及に進展が見られました。しかし開発途上国では、生後6ヶ月間母乳だけで育てられる割合は、わずか38パーセントにすぎません。 最新の報告によると、母親への支援と教育によって、母乳育児が数ヶ月の間で、著しく拡大されたことが明らかになっています。また他の研究では、保健センターでカウンセリングなどの支援が提供されることによって、生後1時間以内の授乳開始数が増加したと報告されています。 生後6ヶ月間の完全母乳育児は、子どもたちの間に良く見られる病気や栄養不良による乳児死亡率を低下させます。また、母乳は、主な子どもの死亡原因である下痢や急性呼吸器感染、またその他の感染症による死亡率を低減することができます。 |