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ユニセフ協会からのお知らせ

国際女性デー
ユニセフ アン・ベネマン事務局長 声明を発表

【2010年3月8日 ニューヨーク発】

© UNICEF/NYHQ2009-1250/Pirozzi
マダガスカルのアンタナナリボ近くの最も貧しい町のひとつで、瓦礫の隣にたつ子ども。

「グアテマラで先週、買春宿から助け出された女の子たち-中にはわずか13歳の女の子もいます-が暮らしている、ユニセフの保護センターを視察に訪れました。彼女たちの苦しみの物語、レイプ、買春、拷問、子どもらしさの喪失といった恐ろしい状況は、本当に想像を絶するものです。

ユニセフとパートナーの支援によって、多くのこうした女の子たちは現在治療を受けており、さらに教育とケア・サービスを通じて、より良い生活を立て直す好機が与えられています。助け出された女の子たちがいる一方で、残念なことにまだ沢山の子どもたちが、いまだ秘密裏に虐待の世界に捕らえられています。

グアテマラ以外でも、世界の様々な場所において、このような話はそう珍しいものではありません。そしてこうした話を耳にする度に、女の子と女性がよりよく守られるために、まだやらなければならないことがあるということを再認識させられます。

数百万人の女の子たちが貧困の中で生活し、ジェンダーの差別と不平等を経験しています。そして、暴力、虐待、搾取にさらされています。その結果、女の子たち自身が苦しみを味わうだけでなく、女の子や女性への抑圧や虐待が連続したサイクルとなって継続してしまうのです。

© UNICEF/NYHQ2009-2125/Pietrasik

女性と女の子たちにとって、基礎的な保健への平等なアクセスや、教育への平等な権利といった分野では状況が前進している一方、あまりにも多くの場合、思春期の女の子たちへの支援がいまだ取り残されています。教育と保健の分野への支援は必要不可欠ですが、虐待を罰する法律、刑罰、法執行の強化への支援もまた非常に重要なのです。

教育は、女の子とその家族、コミュニティがよりよい生活を送るための鍵です。専門調査によると、女の子が中等教育を受けることが出来た場合、1年間の教育を終えるたびに、その子の将来の収入が15パーセント以上上がる可能性が生まれると推定されています。よりよい教育を受けた女の子たちは、より良い職と健康を得る見通しがあり、さらに母親になったときには、彼女たちの子どもたちにもこうした恩恵を与えることができます。

国が女の子たちに提供する教育レベルとその国の経済活動の規模は深い関係があります。しかしながら、より重要なことは、教育こそが女性に力を与え、社会で女性の発言力を強める機会を与えるということです。

3月8日の国際女性デーに際し、国際社会、世界中の政府と共に、全ての女の子たちが自分たちの可能性を最大限発揮できる子ども時代を過ごせるよう、より積極的に取り組む決意を新たにします。」

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